冷蔵庫に常備されている具材から、余り物まで。ただご飯にのせるだけで、お手軽に美味しい一品が出来上がるのが”のっけごはん”です。しかもこれから迎える秋は、新米が美味しい季節です。ご飯を主役で味わうという意味でも、”のっけごはん”ほど適しているものはないでしょう。今回は、料理研究家である筆者が「新米が10倍美味しくなる、簡単のっけごはん」をご紹介いたします。
■1:揚げ玉納豆
いつもどおりの納豆を作ったら、そこに揚げ玉を加えます。青のりをふりかけ、卵黄をのせれば完成です。納豆とご飯の相性はいわずもがな。そこに揚げ玉の軽やかな食感と、卵黄のまろやかさが絡まれば、もう箸は止まりません。ご飯のお供に最適な納豆ですが、毎日食べているとさすがに飽きてしまう。少し変わった納豆ごはんを味わいたい方にオススメの一品です。
■2:鮭マヨ
鮭フレークには、魚の旨味が凝縮されています。そのまま食べても美味しくいただけますが、刺激が足りない方にオススメしたいのが、マヨネーズです。マヨネーズのまろやかな舌触りと、適度な酸味は、味の濃い鮭フレークと相性抜群。お好みで海苔をふりかければ、お手軽海鮮丼の出来上がりです。
■3:梅干しと冷奴
ご飯の上にほぐした豆腐を大胆にのせましょう。鰹節と白ごまを少々。梅干しを加えて、醤油を回しかければ出来上がり。東日本では、鰹節を混ぜ込んだご飯を「ねこまんま」といいますが、これはまさにその上位版。豆腐の風味を鰹節と白ゴマが惹き立て、それを梅干しの爽やかな酸味が引き閉める。さっぱりとしているのに食べごたえがある、ご飯そのものの味も最大限活かせる一品です。
■4:ひき肉黒胡椒
フライパンで熱したオリーブオイルで、ひき肉を炒めます。色が変わってきたら、麺つゆと黒胡椒を加えましょう。それをご飯に乗せれば完成です。短い時間で炒められたひき肉には肉汁が閉じ込められており、とってもジューシー。スパイシーな黒胡椒が食欲を誘う、特に男性に食べさせたいのっけごはんです。
いかがでしたか? ほとんどのご家庭の冷蔵庫にある材料で、誰でも簡単に作ることのできる”のっけごはん”。手抜きや時短ではなく、どれも本当にご飯を美味しく味わうことのできるものばかりです。ちょっと小腹が空いたときや晩酌の締めなどに、ぜひお試しください。
(料理研究家 オガワチエコ)
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