40・50代は顔だけでなく体も乾燥しがちで、就寝中に乾燥によるかゆみを感じることもありますよね。
間違ったケアをしていると、乾燥も進んでしまいます。

肌育美容家の筆者が、体の乾燥が気になり始めたら見直したい、お風呂上がりのケアをご紹介します。
■見直そう! お風呂上がりのNGケア&おすすめケア
お風呂上がりの肌は、一見しっとりしているように感じますが、実はどんどん水分が蒸発している状態。NGケアを続けていると乾燥を加速させてしまいます。
(1)お風呂上がりは素早くタオルでゴシゴシ!
タオルでゴシゴシと水分を拭き取るのはNG。摩擦が刺激となり、肌のバリア機能を壊してしまう可能性があります。また、強い摩擦はシワやたるみの原因にもなります。
正しいケア:タオルドライはやさしく、押さえるように
タオルで水分を拭き取る際はゴシゴシとこすらず、肌の上からやさしく押さえるように、水分だけをタオルに移すようにしましょう。
特に、背中やデコルテ、腕やスネなどの乾燥しやすい部分は、摩擦を避けることが大切です。
(2)ついウッカリ! スキンケアまでの時間があいてしまう
お風呂上がりは、まず髪を乾かし、落ち着いてからボディケアをする…という人もいるのでは? 実はこれが乾燥の原因に。
お風呂から上がった直後は、肌表面の水分が急速に蒸発しやすい状態と言われています。
正しいケア:早めに保湿を! お風呂上がりスグがゴールデンタイム
お風呂上がりの肌には、脱衣所での保湿ケアが理想的です。
とはいえ、湯冷めしてはいけないので、まずはスプレータイプの化粧水などで全身を覆うようにしましょう。脱衣所は十分に温めて行ってください。
(3)化粧水をつけたから保湿は万全?
「ボディを化粧水でしっかり保湿しているから大丈夫」と思ったら大間違い。化粧水は肌に潤いを与える役割はありますが、ボディも顔と同じようにしっかりフタをするケアが必要です。
正しいケア:乳液やクリームでフタをする
化粧水だけでは不十分なので、その後に必ず乳液やクリームでフタをしましょう。
ボディクリームは両手でしっかり温めるのがポイントです。寝ている間に乾燥によるかゆみの起こりやすい背中や腰、ヒップも忘れずに。
(4)冷えを解消したいから熱いお湯に浸かる
寒い季節は、体を温めるために熱いお湯に浸かりたくなりますが、高めの温度は肌の皮脂を奪いやすく、肌の水分保持力を低下させてしまいます。
正しいケア:温度を意識した入浴で乾燥予防
肌のうるおいを守るために、入浴時の温度も意識してください。40度以下のぬるめのお湯に浸かることで、皮脂が過剰に奪われるのを防ぎます。保湿効果のある入浴剤を入れるのもオススメですよ。
◼️さらにワンランク上のボディケアを目指すなら
潤った肌を保つために、プラスαのケアも取り入れてみましょう。
(1) 湿度を活用した「バスルーム保湿」
すぐ脱衣所に移動せず、バスルームの中での保湿ケアもおすすめです。湿気がある環境では肌の水分が蒸発しにくく、クリームや乳液の浸透も高まります。軽く水気をとった体に、たっぷりとなじませましょう。
(2)ボディオイルを活用する
特に乾燥しやすいパーツには、ボディクリームの前にオイルを仕込むのがおすすめ。オイルで肌を柔らかくしておくと、その後のクリームもなじみやすくなります。
(3)ナイトケアでうるおいを閉じ込める
お風呂上がりのケアをしたのに、朝起きると肌がカサついている…という方は、ナイトケアの工夫を。
保湿力の高い素材のナイトウェアを選んだり、加湿器をつけたりすることで、肌のうるおいをキープしやすくなります。
体の乾燥が気になる人は、もしかしたらお風呂上がりのケアを間違っているかもしれません。ちょっとした工夫で乾燥を乗り切りましょう。
(肌育美容家 今泉まいこ)
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