私たちの身体は食べたもので作られ、ダイエットには食が大切です。でも、そうとわかっていても、仕事や家事に忙しくて食を充実できないときもありますよね。そんな時には、食事をとる時間帯に気を配ってみましょう。
とくに夕食は、夜9時までに済ませることが大切。これを守るだけでも、代謝のよいヤセ体質作りのサポートになりますよ。
■夕食は夜9時までに済ませるべき理由3つ
(1)熟睡で脂肪を燃焼
睡眠中に分泌されて、その日の疲れを癒し、細胞の修復や再生を行う成長ホルモンには、脂肪を燃焼してエネルギーに変えるという働きもあります。成長ホルモンが分泌されるのは、寝入りばなの3時間に起こる深い睡眠の時ですから、いかに熟睡するかがポイントとなります。
お腹がいっぱいの状態で眠りに入ると、寝ている間も消化のために胃腸を動かさなくてはならず、身体が熟睡できません。食べたものが胃から移動するまでに3〜4時間かかるといわれていますから、成長ホルモンをしっかり分泌して脂肪を燃焼させるためには、夕食は夜9時、もしくは寝る3時間前までに済ませましょう。
(2)体内時計を整えて食欲をコントロール
睡眠が乱れると、私たちの身体に備わっている体内時計も乱れます。体内時計はホルモンの分泌や自律神経の調節など身体のリズムを司っているため、乱れることで食欲に関わるホルモンのバランスが崩れ、食欲増進ホルモンの分泌が増えるとわかっています。
さらに、睡眠が乱れると甘いものや脂っこいものを食べたくなる傾向にあるそうですから、夜遅くに食べる習慣は卒業しましょう。
(3)腸内環境美化でヤセ菌を育てる
私たちの身体は、交感神経が優位な日中に活動していますが、腸の動きは寝ている間やリラックスしている時に優位になる副交感神経が司っています。ですから、翌朝のスムーズなお通じのためにも、寝ている間にしっかりと腸を動かすことが大切です。そのためには、やはり夕食は夜9時、もしくは寝る3時間前ということになりますね。
食べるものを選ぶことも大切ですが、食べる時間帯も大切です。夕食を夜9時までに済ませることを習慣にして、代謝のよいヤセ体質をつくりたいですね。
(美養フードクリエイター 岩田まなみ)
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【参考】
※肥満と不眠、体内時計の関係 – 武田薬品工業
※左藤桂子・著「痩せる寝方」(2014年)だいわ文庫