昔からヤケドに塗ると良いなど、家庭で親しまれてきた「アロエ」。世界三大美人の一人、クレオパトラもアロエを全身に塗っていたとも言われ、食用としても薬用としても4000年以上の歴史があるのですが、アロエに含まれる「植物ステロール」という成分が、お肌と関係しているようですよ。
■「アロエ」とはどんな植物?
4000年以上前から、民間療法にも用いられてきたアロエ。サボテンのように見えますが、ユリ科の植物です。日本で良くみかけるキダチアロエのほか、食用に使われるアロエベラなど600種類以上のアロエがあると言われています。外側の緑色の部分には、強い緩下効果があり便秘薬としても古くから使われています。
■「植物ステロール」とは?
アロエに含まれる「植物ステロール」には、悪玉コレステロールを下げるなど、さまざまな効果が期待されています。植物ステロールとは、植物の細胞膜を構成する成分。人間でいうコレステロールと同じ役割をするとのこと。肌に良いとされるアロエの植物ステロールは、アロエベラにたった5%しか含まれない希少な成分なのだそう。
■エイジング世代こそ「アロエ」がおすすめな理由
アロエステロール研究所によれば、アロエに含まれる植物ステロールは、コラーゲンやヒアルロン酸の生みの親「線維芽細胞」に働きかけ、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促すそう。線維芽細胞が元気であれば、紫外線ストレスでコラーゲンなどが分解されてしまっても、修復が期待できます。しかし、線維芽細胞は年齢とともに数が減少し機能も低下するため、シワ・たるみ・乾燥などを引き起こす原因に。線維芽細胞の働きを活性化する「アロエ」は、内側から肌を修復するエイジング世代にピッタリなビューティーフードと言えそう!
そのまま食べてもOKですが、アロエベラジュース、アロエ入りヨーグルトなど、手軽にアロエを摂れる商品も販売されています。クレオパトラの美の秘訣「アロエ」で、エイジレスな美肌を追求してみてはいかがでしょうか。
(美養フードクリエイター 岩田 麻奈未)
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【参考】
※アロエステロ―ル研究所 − 森永乳業
※からだにいいコトバ辞典「アロエ植物ステロール」−『からだにいいこと』2015年1月号(祥伝社)