カレーやシチューなどの料理と一緒に煮込んで使うのが、ローリエです。主に、香り付けとしての役割があります。甘くスッキリとした香りが特徴で、気分も爽やかになります。これからの梅雨時期の、どんよりとした陽気にピッタリの香り。
料理研究家の筆者が、「ローリエの効果的な使い方」についてご紹介します。
■ストレス軽減に
ローリエとは、月桂樹の葉のことです。マラソン大会などの優勝者が、頭に付ける冠状の飾りといえば分かりやすいでしょう。「ローレル」とも言われます。
スッキリした甘い香りが特徴で、気分をリフレッシュさせ、ストレスを軽減させる効果などが期待できます。
■ニオイ消しとして
ニオイの強い肉や魚料理の臭み消しによく使われます。シチューやポトフ、マリネなどが代表的。
使用する際は、葉を折ってから入れると香りが立ちやすく消臭効果も強くなります。
■煮すぎに注意
煮込み料理によく用いられますが、煮すぎると苦みが出てしまい味を邪魔します。ですから、煮込みすぎないよう忘れずに取り出しましょう。細かく刻むと香りは出やすくなりますが、取り出しにくくなるのでお勧めはできません。
■粉末状のローリエ
ローリエには葉ではなく、粉末タイプのものもあります。香りは強くなりますが、そのぶん苦みも強くなるので、かなりニオイの強いレバーなどの食材の料理に適しています。
■保存の仕方
保存する場合は、密閉袋に入れて冷凍保存が理想です。乾燥していないものの場合は、風通しの良い場所でいったん乾燥させてから保存したほうが長持ちするし、使用の際に香りも立ちやすくなります。
■料理以外にも
ローリエが大量に余っていて料理では使い切れないという場合は、風呂に入れて香りを楽しんでみてはいかがでしょう。
爽やかな香りに心癒され、リラックスできるはず。紅茶などに加えてもいいですね。
いかがでしたか? ローリエの魅力はやっぱり香りです。梅雨時期はどんよりとしていて、気分も落ち込みがち。それは健康にも美容にも良くないので、食事の面から改善するのもひとつの方法ではないでしょうか。
(料理研究家 オガワチエコ
雑誌やテレビ、書籍等で活躍中。著書に『彼の家に作りに行きたい!純愛ごはん』、『おにぎらずの本』(泰文堂)、『スティックオープンサンドの本』(講談社)。)
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