食べる日焼け止めともいわれる「リコピン」。紫外線が強くなるこれからの季節は、欠かせない栄養素ですね。
トマトに含まれることで有名なリコピンですが、効果的な食べ方をご存じですか?
同じ食べるなら効果的に! リコピンの効果的な食べ方をまとめました。
■リコピンの効果的な食べ方4つ
(1)朝に食べる
私たちの身体には、体内時計が刻む「サーカディアンリズム」というリズムがあります。ですから、同じものを食べても、時間帯によって消化吸収の具合が違います。夜に食べると太りやすいのもそのためです。
リコピンは、朝に食べたほうが効率的に体内に吸収されることがわかっていますから、朝に摂りましょう。
(2)粉砕して食べる
野菜や果物などの植物の栄養素は、細胞壁という硬い殻に包まれた細胞の中に入っています。そのため、よく噛んだ程度では栄養素を充分に吸収できない場合もありますから、細胞壁を壊して食べることもポイントです。
ミキサーなどで粉砕する、加熱する、冷凍するなど、細胞壁を壊す調理法で食べましょう。
(3)ビタミンEと食べる
リコピンは脂溶性のため、油と一緒に摂ることでも吸収率がUPします。
抗酸化力の強いビタミンEが豊富なオリーブオイルやアーモンドと一緒に食べると、吸収率がUPするだけでなく、紫外線やストレスで体内に発生する活性酸素の除去もサポートします。
(4)乳製品と食べる
乳製品に含まれる乳脂肪も、リコピンの吸収率を高めます。
乳脂肪は一緒に食べたものの糖や脂肪の吸収を穏やかにする働きがあり、とくにヨーグルトにその効果が高いのだそうです。ヨーグルトは、乳酸菌などの有用菌を摂ることができ、腸内環境美化にも欠かせません。
腸内環境がいい状態にあれば、ダイエットにも美肌にもつながりますから、リコピンとヨーグルトを一緒に摂るのもいいですね。
リコピンはトマトだけでなく、スイカやピンクグレープフルーツにも含まれています。ご紹介したポイントを押さえてリコピンをたっぷり吸収し、紫外線に負けない身体を作りましょう。
(美養フードクリエイター 岩田まなみ)
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【参考】
※リコピンと美白・美肌に関する研究 – カゴメ
※野菜をジュースで摂る理由 – カゴメ
※牛乳ならびに乳製品のグリセミックインデックスに関する研究(PDF) – Jミルク