唇は、かさついたり皮がむけたりと、トラブルが起こりやすい部分です。会話や食事などで目立ちやすいパーツでもあるため、きれいな状態をキープしたいですね。しかし、間違ったお手入れをすると、唇が荒れる原因になることも。
今回は、きれいな唇を保つための正しいケアについてお伝えします。
■目次
1.唇のデイリーケアはどうすればいい?
(1)5分放置するだけ!お手軽ラップパック
(2)ラップパックの方法
2.週に一度のスペシャルケアはシュガースクラブで
3.唇が荒れているときは白色ワセリン+マスク
4.唇が荒れる原因は?
(1)乾燥
(2)唇をなめる
(3)口呼吸のくせ
(4)リップコスメが合わない
5.唇の皮がめくれているときの対処法
6.唇のケアにおすすめのリップクリーム
(1)保湿力抜群のリップバームで健康な唇をキープ
(2)弱ったときの救世主、白色ワセリン
(3)色つきリップ感覚で使える優秀コスメ
■1.唇のデイリーケアはどうすればいい?
唇は粘膜のため、フェイスケアのなかでも他と比べてお手入れが特殊といえます。顔の皮膚は化粧水や乳液、クリームなどで保湿すればOKですが、唇は別途ケアするのが理想的です。
別のお手入れといっても、難しいことをする必要はありません。リップクリームをはじめとした保湿剤を塗るだけで保湿ができます。乾燥が気になったらリップクリームやバームなどを塗り、うるおいを保持しましょう。
しかし、冬や季節の変わり目など乾燥しがちな季節は、リップクリームやバームなどによる保湿だけでは物足りなくなることも。乾燥が気になる時期は、すこしお手入れの方法を変えてみるとよいでしょう。
(1)5分放置するだけ!お手軽ラップパック
そこでおすすめなのが、ラップパック。唇にいつも使っているリップクリームやバームをつけたら、ラップで覆って5分間放置するだけでOKです。とても簡単にできますが、保湿力は大幅にアップしますよ。
唇の荒れが気になるときやしっかりと保湿をしたいときは、白色ワセリンでラップパックするのがおすすめです。ワセリンは保水力と密閉力に優れており、唇にたっぷりとうるおいを与えてくれます。
(2)ラップパックの方法
では、実際にラップパックをしてみましょう。下記の画像は筆者の素の状態の唇です。乾燥とくすみが気になりますね。
(1)まずは、お好みの保湿剤を唇に塗ります。そして、下記のようにカットしたラップを用意しましょう。サイズは手のひらより小さめくらいで十分です。
(2)そして、このラップを唇に重ねて保湿剤を密閉します。このまま5分間置いておきましょう。
(3)5分経過したら、ラップをはがしてみてください。これだけで唇全体がにツヤが生まれて、明るさや血色もアップ。ぷるんと弾力のある唇になりました。
■2.週に一度のスペシャルケアはシュガースクラブで
つるんとした唇にしたいときは、砂糖を使ったスクラブパックを試してみてはいかがでしょうか。砂糖とはちみつを混ぜ合わせてパックするだけで、なめらかな唇になりますよ。
(1)まずは同量の砂糖とはちみつを器に入れて、混ぜ合わせます。量は小さじ一杯ずつ程度でよいでしょう。
(2)混ぜ合わせた砂糖とはちみつを唇に塗り、5分放置します。このとき、保湿力を高めたい人はラップで覆ってください。
(3)5分経過したら、コットンをお湯で温めて軽く絞り、やさしく拭き取りましょう。
(4)拭き取ったあとの唇は、かさつきや皮むけのないつるつるの状態に。仕上げに保湿剤を塗り、うるおいをキープしてくださいね。
■3.唇が荒れているときは白色ワセリン+マスク
皮がむけたりひび割れしたりと唇が荒れているときは、できるだけ負担を与えないようにしましょう。リップメイクは悪化を招く可能性があるので、状態が落ち着くまでは中止することをおすすめします。
唇が乾燥したら白色ワセリンを塗り、保湿をしてください。
日中は意識的に保湿することができますが、就寝中は対処できないため乾燥してしまうことも。対策として、寝る前にワセリンを塗り、そのうえからマスクをして眠るだけで、唇のうるおいを守ることができますよ。
■4.唇が荒れる原因は?
前述のように、唇はトラブルが起こりやすい部位です。その原因は日常生活のさまざまな場面に潜んでいます。ここでは、主な原因をあげてみましょう。
(1)乾燥
唇は角層が薄く皮脂腺や汗腺がないため、乾燥しやすく刺激を受けやすいのが特徴です。乾燥によるトラブルはかさつきだけでなく、皮むけやひび割れなども引き起こします。
(2)唇をなめる
唇が乾燥するとなめてしまう人もいるかもしれませんが、これは悪循環の原因になりがちです。唾液で濡れた唇が乾くとき、水分も一緒に奪われてしまいます。
(3)口呼吸のくせ
口呼吸が唇の荒れを招くこともあります。鼻呼吸とくらべて口呼吸のほうが口腔内を乾燥させてしまうため、唇もかさつきやすくなります。
(4)リップコスメが合わない
普段使っているリップコスメが刺激を与えている場合もあります。口紅やグロス、リップクリームなどの中に合わないものがあり、気がつかずに使用していると、慢性的なトラブルにつながります。
上記の原因に心当たりがある人は、該当する日常生活やくせ、コスメの選び方を見直してみてください。そのうえで保湿ケアを意識すると、いきいきとした唇を保つことができるでしょう。
■5.唇の皮がめくれているときの対処法
唇の皮がめくれていると、ついむいてしまいたくなる人も多いのではないでしょうか。化粧ノリが悪くなるだけでなく、痛みや出血を伴うこともあるため、適切に対処することが大切です。
唇が荒れているときは、白色ワセリンが活躍します。対処法は以下のとおりです。
(1)ラップパックの要領で、白色ワセリンを唇にたっぷりと塗り込む
(2)唇をラップで覆って、5分間放置する
(3)シュガースクラブパックのときのように、お湯で温めたコットンでやさしく拭き取る
拭き取るときは力を入れずにやさしく行ってください。使用するアイテムはお湯で温めたコットンでなく、蒸しタオルでもOKです。お手入れ後は、なめらかでツヤのある唇になるでしょう。
■6.唇のケアにおすすめのリップクリーム
唇のケアは状態にあわせてアイテムを使い分けると、より満足のいくケアやメイクを楽しむことができるでしょう。ここでは、唇の状態や目的にあわせて選べる3つのリップクリームをご紹介します。
(1)保湿力抜群のリップバームで健康な唇をキープ
リップリペアバーム/キューティカ
毎日のケアに使いたいのが、キューティカのリップリペアバームです。こちらは重たいテクスチャーのリップバームでとてもリッチな使い心地。しっとりとした状態を長時間キープしてくれるので、乾燥しやすいマット系の口紅をつけた日でも、うるおいが続きます。
テクスチャーは重ためですが、メントールのすっきりとした香りでさわやかなつけ心地を楽しめますよ。筆者はこの冬、唇が元気なときは欠かさず使用していましたが、トラブルに悩まされることはほとんどありませんでした。あまりお店で見かけることのない商品なので、私はオンラインで購入しています。
(15g 税抜価格2,400円)
(2)弱ったときの救世主、白色ワセリン
ワセリン(ペトロリュームジェリーHG(化粧用油))/大洋製薬
ここまでで何度かご紹介したように、唇が荒れているときは白色ワセリンが強い味方になります。なかでも筆者が愛用しているのは、こちらのアイテムです。テクスチャーが柔らかいのでワセリン特有のべたつきが控えめで、ストレスなくつけることができます。
唇だけでなく皮膚にも使えるのもうれしいところ。乾燥が気になりやすい口周りにも一緒に塗っておくと、翌朝までうるおいが保てますよ。
(100g 税抜価格800円)
(3)色つきリップ感覚で使える優秀コスメ
ディオール アディクト リップ グロウ/ディオール
こちらはほんのり色づくティントリップバーム。保湿とメイクをまとめてかなえてくれる優れものです。ナチュラルメイクならこれ1本でOK。うるおいだけでなく、発色も長時間保ちます。
筆者は繊細なグリッターが美しいホロ ピンクに夢中。口紅やグロスの下地としても使えるので、さまざまなリップとあわせてテイストを変えて楽しむのもおすすめです。
(税抜価格3,800円)
乾燥やくせ、メイクなどでトラブルが起こりやすい唇。原因と対処法を覚えておくと、トラブルに悩まされる機会も減るのではないでしょうか。毎日のお手入れでぷるんとしたみずみずしい唇を手に入れてくださいね。
(コスメコンシェルジュ 古賀令奈
フリーライター/エディター/コスメコンシェルジュ。美容・ヘルスケアを中心として「わかりやすく試しやすい」をコンセプトに執筆。日本化粧品検定1級コスメコンシェルジュを取得し、美容法の提案活動も展開。)
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【参考】
※リップリペアバーム - キューティカ
※ワセリン(ペトロリュームジェリーHG(化粧用油)) - 大洋製薬
※ディオール アディクト リップ グロウ - ディオール