厳しい夏を乗り越えた肌は、くすみやすく、表面がごわついたり透明感が失われがちです。
鏡を見た時に「顔が疲れて見える」「老けて見える」と感じたら、くすみが目立ちはじめたサインかもしれません。
コスメコンシェルジュの筆者が、3つのくすみタイプに合わせたお手入れ方法をご紹介します。くすみの原因を知り、適切なお手入れで肌の透明感をとり戻しましょう。
(1)ごわつき型くすみ
肌表面がゴワゴワしたりカサつきやすい「ごわつき型くすみ」は、肌表面にとどこおっている古い角質が原因です。
肌がゴワついていると、古い角質が邪魔をして化粧水や美容液の浸透が悪くなります。これでは、いくらスキンケアを頑張っても、なかなか肌のコンディションが整わないでしょう。
「ごわつき型くすみ」の改善法
夏の肌は、紫外線ダメージに対する防御反応で角質が厚くなりがちです。
肌のゴワつきを感じたり、化粧水や美容液の浸透が悪いと感じるようになったら、角質をとり除くお手入れで肌をやわらかくしましょう。
角質ケアにぴったりなスキンケアアイテム
・ピーリング
・スクラブ洗顔
・酵素洗顔
・天然泥のような「古い角質を吸着する成分」配合の洗顔料
(2)血行不良型くすみ
血色が悪く見えたり顔色が不健康に見られがちなら、「血行不良型くすみ」のサインかもしれません。
血行不良型くすみは、身体の冷えや運動不足による血行不良が主な原因です。季節関係なく起こりやすいタイプのくすみなので、スキンケアだけでなく、普段の過ごし方を見直して身体の冷えを防ぎましょう。
「血行不良型くすみ」の改善法
顔の血行促進には、「ホットタオル美容」がおすすめです。
方法はとても簡単です。まず、水にぬらした清潔なタオルを丸め、電子レンジで数十秒あたためます。電子レンジで蒸したタオルを広げて適温に冷まし、ほどよく冷めたら顔に乗せ、そのまま顔を温めましょう。
最近では、温めるタイプのフェイスマスクも販売されています。顔を温めて、血行不良型くすみの改善を目指してくださいね。
(3)黄ぐすみ
顔が黄色っぽく感じるなら「黄ぐすみ」です。黄ぐすみは、糖化によって起こる現象で、スキンケアだけでなく、加齢や食生活が影響している可能性もあります。
糖化とは、肌のタンパク質と糖が結びつく現象をいいます。糖化したタンパク質は「AGEs」と呼ばれる老廃物に変化し、やがて褐色化してしまいます。そして、糖化タンパク質の蓄積により、肌の黄ぐすみにつながるのです。
「黄ぐすみ」の改善法
黄ぐすみの原因である「糖化タンパク質」は、一度できるとなかなか分解されません。黄ぐすみを未然に防ぐためには、炭水化物や甘いものを控えたり、野菜を先に食べるなど、食生活の見直しが必要になります。
また、すでにできてしまった黄ぐすみをケアするためには、抗糖化作用のある美容成分を補うことが大切です。
例えば「ビタミンC」には、糖を燃焼する働きや、糖の代わりに「タンパク質」と結合することで、糖化を防ぐ効果が期待できます。スキンケアだけに頼らず食生活を見直して、黄ぐすみの予防・改善を目指しましょう。
夏の厳しいストレスを乗り越えて迎えた秋は、紫外線ダメージや夏バテによる運動不足、かたよった食生活で、肌がくすみやすくなっています。
くすみの原因やタイプに合わせたお手入れで、若々しい肌づくりを目指しましょう。
(コスメコンシェルジュ/美容ライター 岸田茉麻)
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