唇の乾燥対策に欠かせないのが「リップクリーム」です。近年では保湿力に加え、ナチュラルな発色を兼ねそなえた「色つきリップクリーム」が充実しています。
鏡を見なくてもサッとぬることができ、ドラッグストアやバラエティショップで手軽に購入することができます。
人気の色つきリップクリームを4つピックアップし、保湿力や発色を比較しながら、コスメコンシェルジュの目線で特徴を紹介していきます。
■塗り比べて比較!人気の「色つきリップクリーム」
ドラッグストアやバラエティショップで人気を集めている「色つきリップクリーム」のなかから、4つをピックアップしました。
「保湿力」「発色」「つや」「色持ち」の4項目について、星の数でチェックしています(5点満点)。
リップクリームを塗る前の唇と塗ったあとの色味を、加工せず画像で比較していますが、色素やくすみ度合いによって発色には個人差があります。
また、今回のレビューでは、色味をはっきり出すために何度も塗り重ねているため、その点をふまえてつや感や発色を比較してください。
■人気の「色つきリップクリーム」4選
(1)リップクリーム カラー/メイベリン ニューヨーク
こちらのアイテムは、全部で7色を展開しており、ナチュラルな発色のタイプと口紅のようにみたままの発色をするタイプの2つに分かれています。
保湿力 ★★★☆☆
発色 ★★☆☆☆
つや ★★★☆☆
色持ち ★★★☆☆
画像カラーは「02 ピンクアディクト」で、ほんのりと色づくのが特徴です。実際に塗ってみると、ナチュラルな発色とつやで健康的な印象に仕上がりました。
また、ケースには「BABE LIPS」と書かれているのですが、その名の通り、赤ちゃんのようなぷるんとした唇が演出できるのも印象的でした。
スキンケア効果としては、「シアバター」や「ホホバオイル」による保湿と、SPF13の紫外線防止効果が期待できます。ナチュラルメイクやデイリーシーンにぴったりのリップクリームです。
(全7色 SPF13 税抜価格500円)
(2)濃密うるみ カラーリップクリーム/DHC
こちらのアイテムは、3色展開の色つきリップクリームで、口紅のような発色ではなく、ナチュラルな色味が特徴です。
発色が抑えられているぶん、唇の透明感を生かしてくすみをカバーする効果が期待できます。発色はかなり抑えめですが、口紅特有のベタつき感がないのもメリットと感じます。
保湿力 ★★★★☆
発色 ★☆☆☆☆
つや ★★★☆☆
色持ち ★★★☆☆
画像カラーは「アプリコット」で、健康的な印象を与えてくれる色味です。唇のボリュームアップをサポートする成分が配合されていて、ふっくらとした仕上がりになります。
このほかにも、「オリーブバージンオイル」や「ヒマシ油」、「スクワラン」による保湿効果が期待できます。発色は抑えたいけれど、唇のふっくら感や保湿力を重視したい方や、ナチュラルメイクを好む方におすすめです。
(全3色 ノープリントプライス)
(3)リッチケア&カラーリップ/ニベア
こちらのアイテムは、つややかな発色が特徴の色つきリップクリームです。
シアーレッドやボルドー、ラズベリーピンクなど、色味が濃そうなラインナップがそろっていますが、実際には唇の透明感をいかした発色となり、口紅のようにマットな仕上がりにはなりません。
筆者は、発色・保湿力・つや・色持ちの全てにおいて、すぐれている印象を受けました。
保湿力 ★★★★☆
発色 ★★★★☆
つや ★★★★☆
色持ち ★★★★☆
画像カラーは「ボルドー」ですが、みたままの発色でなく、素肌に溶け込むような色味です。秋冬のファッションに使いやすい印象です。
「マカデミアナッツオイル」「アボカドオイル」「ホホバオイル」が体温になじみ、唇をうるおいで包み込みます。とろけるような塗り心地のリップクリームで、ナチュラルメイクからオシャレを楽しみたい時のメイクまで、マルチに楽しめます。
(全5色 ノープリントプライス)
(4)リップフォンデュ/メンソレータム
こちらのアイテムは、グロスのようにつやめくカラーリップです。
発色・保湿ともにすぐれているのはもちろんですが、注目すべきはつや感です。その名の通り、「フォンデュ」のようにとろける質感で唇を色づかせます。
いわば、固形状のリップグロスです。ひと塗りするだけで唇のたてジワやくすみをきれいにカバーしてくれます。
保湿力 ★★★★☆
発色 ★★★☆☆
つや ★★★★☆
色持ち ★★★☆☆
画像カラーは「スカーレットピンク」ですが、ほんのり色づくのでデイリー使いにもぴったりです。スティックは熱に弱く溶けやすいので、保管方法に注意が必要です。
「ホホバ種子油」や「オリーブ果実油」「ローヤルゼリーエキス」などの美容液成分をたっぷり配合し、唇全体をラッピングしてくれます。
(全8種 ノープリントプライス)
■4つのリップカラーを塗り比べてみる
上記で紹介した4つのリップカラーを、実際に肌に塗ってみた発色見本で、視覚的に比較してみたいと思います。
こちらの画像は、色つきリップクリームを2度塗りした状態で撮影しています。右から順に、「リップクリーム カラー」(メイベリン ニューヨーク)、「濃密うるみ カラーリップクリーム」(DHC)、「リッチケア&カラーリップ」(ニベア)、「リップフォンデュ」(メンソレータム)の順です。
見たところ発色がはっきりしている「リッチケア&カラーリップ」(ニベア)は、色素をカバーしたい人向けだと思います。また、つや感がある「リップクリーム カラー」(メイベリン ニューヨーク)、「リップフォンデュ」(メンソレータム)は、唇の透明感を引き出してくれるので、くすみや乾燥が目立つ唇にぴったりです。
「濃密うるみ カラーリップクリーム」(DHC)は自然な発色とつやなので、わざとらしくないリップメイクが完成します。メイクが苦手な方にもおすすめです。
口紅を塗りなおすなら鏡を見なくてはなりませんが、色つきリップクリームなら鏡を見なくても時短でリップメイクが完成します。そして、保湿ケアも同時に行えます。
ほかにもたくさんの色つきリップクリームが販売されているので、この機会にお気に入りのアイテムを見つけてみてはいかがでしょうか。
(コスメコンシェルジュ 美容ライター 岸田茉麻
日本化粧品検定1級保有。美容部員の経験を生かし美容ライターに転身。コスメのみならず、食生活や生活習慣を含めた美容に役立つ情報を発信中。)
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【参考】
※リップクリーム カラー – メイベリン ニューヨーク
※濃密うるみ カラーリップクリーム – DHC
※リッチケア&カラーリップ – ニベア
※リップフォンデュ – メンソレータム