「冬になると、パラパラしたフケが肩に落ちてくる」という経験はありませんか?
実は、1月になると8月の約2倍に「フケ量」が増加するのだそうです。フケの量は、頭皮の乾燥に大きく影響を受けています。
コスメコンシェルジュの筆者が、頭皮が乾燥する原因と、ついやりがちな冬のNG習慣についてご紹介します。
■冬の頭皮は乾燥しやすい
冬は気温、湿度ともに低下するため、肌と同じように頭皮も乾燥しやすくなります。肌や頭皮にとって快適な湿度は、60〜65%です。
しかし、10月から5月にかけては湿度が60%を上回ることがほぼないため、冷えによって血行不良になると頭皮の水分量が低下して、乾燥が進みます。
ターンオーバーが乱れるとフケの量が増える!?
頭皮が乾燥すると、ターンオーバーの周期が乱れて、未熟な角質細胞が次々につくり出されます。この未熟な角質細胞こそ、フケの正体です。
つまり、頭皮が乾燥しターンオーバーの周期が乱れると、フケの量も増えることになります。
■ついやりがち!頭皮の乾燥を招く冬のNG習慣4つ
頭皮の乾燥は季節による湿度の低下が大きく影響しますが、私たちの生活習慣やクセによって頭皮の乾燥を助長させることもあります。
ついやりがちなNG習慣を4つご紹介します。
(1)過度な洗髪
「フケが出ている=不衛生」だと勘違いして、一日のうちに何度もシャンプーしていませんか?
過度な洗髪は頭皮に必要なうるおいを奪うため、頭皮がますます乾燥状態になります。シャンプーの回数を減らしつつフケの発生を抑えるなら、頭皮をつばき油などで保湿し、10分ほどたってからシャンプーすると良いでしょう。
(2)爪を立てて洗う
シャンプーで髪を洗う際、爪を立てて頭皮を洗ってはいませんか?
爪を立てると頭皮の健康な角質がキズつき、頭皮の水分が外に逃げてしまいます。頭皮を傷つけないよう、爪ではなく指のはらを使ってシャンプーすることが大切です。
(3)ドライヤーの当て方
ドライヤーを当てる際、同じ場所に時間をかけて当てたり、距離をとらずに当てたりすることで、頭皮が乾燥しやすくなります。
髪とドライヤーの距離は15cm〜20cmを目安にし、同じ場所に長時間当てないよう気をつけましょう。
(4)暖房の効いた部屋で長時間過ごす
冬には暖房の効いた部屋で長時間過ごしている人も多いでしょう。
しかし、暖房をつけた部屋は湿度が一気に低下し、20%台まで下がることがあります。これは頭皮にとって適した環境といえません。加湿器を使い、湿度をコントロールしましょう。
冬は季節的に頭皮が乾燥しやすい時期ですが、同時に、普段の生活習慣で頭皮の乾燥を助長することもあります。湿度管理だけでなく、シャンプーやドライヤーのやり方なども見直して、頭皮を労わりましょう。
(コスメコンシェルジュ/美容ライター 岸田茉麻
日本化粧品検定1級保有。美容部員の経験を生かし美容ライターに転身。コスメのみならず、食生活や生活習慣を含めた美容に役立つ情報を発信中。)
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【参考】
※洗髪用化粧品評価技術 – 宮澤 清
※パラパラした細かいフケが肩に!? 乾燥によるフケの原因とその対策 – アンファー
※ふけ・頭のかゆみの症状・原因 – 第一三共ヘルスケア