年齢を重ねるにつれて、「お肌の水分量が減ったかも……」と感じることはありませんか? 過去にとらわれず、今現在の自分にあわせたケアをしないと、乾燥を加速させてしまうかもしれません!
美容家の筆者が、肌の乾きを加速させない、簡単保湿ルーティンを3つご紹介します。
■保湿リミットは、10分!
お風呂上がりは、一刻も早く保湿しなければならない大事なとき。お風呂上がりに浴室を出ると、急激に肌の乾燥が始まり、やがて入浴前よりも水分量が低くなることがわかっています。
これは、肌の洗浄やお湯で”皮脂”や“NMF(天然保湿因子)”、“角層細胞間脂質”といった、本来肌に備わっている保湿物質が流出してしまい、肌の水分を保てなくなることが原因です。
40・50代では、この“保湿の3大因子”自体が減少してくるため、失った分を補うのはもちろんのこと、しっかりと保湿をしていかないと、バリア機能の低下を招くことにもなりかねません。
日本健康開発財 温泉医科学研究所の実験では、これを防ぐための“保湿リミット”は10分で、保湿ケアをする・しないで、明らかに60分後の肌水分量に差がでる結果が出ています。
入浴後の保湿はなるべく早めに、できれば10分以内を目安に行いたいですね。
そうはいっても、ケアは日々行うこと。忙しいときも、疲れていることもきっと多い40・50代にオススメしたい、簡単に続けられるケア方法やアイテムをご紹介します。
■提案1:浴室内で保湿をすませる
“インバス”トリートメントを味方にする
無印良品 ホホバオイル(200ml 税込価格2,490円)/メルヴィータ ロルロゼ オイルイン アクティベート ウォッシュスクラブ(150ml 税込価格3,190円)/スワティ Salt Scrub & Treatment(Anise blooming in Mountains!)(250g 税込価格3,190円)
1stステップに、全身に使えるオイルを
「保湿は早ければ早い方が良い」とはいっても、浴室を出てからのことだと思っていませんか?
1stステップに、全身に使えるオイルを導入してみましょう。
浴室から出る直前に、手で軽く水気を切った全身にオイルをさっと伸ばし、あとはぽんぽんと軽くタオルでおさえるように拭くだけでOKです。
ホホバオイルは、肌に本来備わっている皮脂に構造が近いため、肌なじみもよく、顔から全身までケアできるので使い勝手抜群です。
この1ステップで、急激な乾燥は防げるので、その後はご自身のペースで、顔からボディまで、いつものケアをすすめると良いでしょう。
スペシャルケアに
定期的に取り入れたいスペシャルケアには、オイルinタイプのスクラブも乾燥を招きにくくおすすめです。
メルヴィータのウォッシュスクラブは、洗浄と角質ケアが同時にできるだけでなく、洗い流すだけで引き締め効果も期待できる一石二鳥の優れものです。肌のごわつきをスクラブですっきりさせれば、入浴後の保湿ケアもより効果的になります。
スワティのスクラブトリートメントは、実はスクラブ兼バスソルト。ボディをマッサージしたら、そのまま湯船に浸かってもOKなんです! 滴るほどたっぷりオイルが入っているタイプなので、角質ケアしながら乾燥対策も同時に叶いますよ。
■提案2:速攻ひと吹き!ミスト化粧水を活用する
高保湿のミストを、浴室を出てすぐ手に取れるところにスタンバイ
キュレル ディープモイスチャースプレー(60g 参考税込価格990円/150g 参考税込価格1,980円/250g 参考税込価格2,750円 いずれも編集部調べ)/ラフラ スパークリングミスト(120g 税込価格1,760円)
ミスト化粧水でスプレー保湿を
お風呂あがりにケアするとしたら、まずは顔のケアが優先の方がほとんどではないでしょうか。でも、ボディだってもちろん水分が蒸発していきます。
浴室から出たら、保湿力高めのミスト化粧水を、顔からデコルテや背中まで、全身シューーーーッと吹きかけて、顔のケアの間にうるおいを逃さない工夫をしましょう。逆さまにしてもOKのスプレータイプなら、手の届きにくい背中や、足やモモ裏にも使いやすいですよ。
このとき、床にミストが落ちるのを防ぐため、体を拭くのに使ったバスタオルなどを敷くと、床のヌルつきを防げます。
おすすめミスト化粧水
敏感肌向けに開発されたキュレルのスプレーは、セラミドの働きを守り補いバリア機能を助けてくれるので、肌本来の保湿因子が失われがちなお風呂上がりにぴったり。
べたつかないけど“ちょうどいい高保湿”で、「疲れて手抜きしたい日は、これだけでも使って欲しい!」と思えるアイテムです。
ラフラのスパークリングミストは、天然オレンジの爽やかな香りのミストに包まれ、癒し効果抜群。
ビタミンC誘導体やヒアルロン酸をはじめ、美容成分もたっぷり配合されているうえ“炭酸”入りなので、時短で手軽に炭酸美容が叶います。
フェイスマスクをする前にひと吹きすれば、簡易的な炭酸パックにもなり、お肌を活性化してくれますよ。こちらも逆さに使ってもOKなので、デコルテや背中ケアにもぴったり。
提案3:“シートマスク”着用で、ながら美容
デイリーなシートマスクは、箱タイプなら開閉もラク
BLC 美トレモイストラップシリコンマスクN (1枚 税込価格550円)/VT COSMETICS CICAデイリースージングマスク(30枚入り 税込価格2,420円)
シートマスクで「ながら美容」
浴室から出たら、顔にはシートマスクをON。乾く隙を与えない、1分1秒でも早いケアを叶えます。
マスクをしている間にボディケアをするも良し、ストレッチをするも良し。他のことを同時進行するクセづけをすれば、最も手軽で効果的な「ながら美容法」に。
このとき、シリコンマスクを上からつけておけば完璧です。剥がれ落ちてこないし、密着効果と浸透を高め、マスクがすぐに乾いてしまうことも防げますよ。
“箱タイプ”のシートマスクがおすすめ
最近はデイリー使いしやすいシートマスクが豊作で、選ぶのも楽しいですね。
中でも、“箱タイプ”は開閉がラクにでできて、ストレスが少ないので断然おすすめです!
シリコンマスクは100円ショップでも手に入りますが、BCLのシリコンマスクは、素材がより柔らかで痛くなりにくいのが筆者のお気に入りです。マッサージができるように矢印でガイドがついているので、簡単なフェイシャルマッサージの習慣づけにもつながりますよ。
忙しい40・50代こそ、今の自分にぴったりで簡単に続けられる日々のルーティンケアを見つけたいですね。実践できそうなアイデアがあったら、ぜひトライしてみてくださいね!
(Holistic Beauty Adviser/美容家 山口奈里子)
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【参考】
※入浴後皮膚乾燥と入浴中塗布化粧品の保湿効果(日本健康開発雑誌第39号) – 温泉医科学研究所/a>
※ホホバオイル200ml – 無印良品
※ロルロゼ オイルイン アクティべート ウォッシュスクラブ – メルヴィータ
※Salt Scrub & Treatment(Anise blooming in Mountains!) – スワティ
※ディープモイスチャースプレー – キュレル
※スパークリングミスト – ラフラ
※美トレ モイストラップ シリコンマスク N – BCL
※CICAデイリースージングマスク – VT COSMETICS