「最近目じりや口角が下った気がする」「ほっぺたがたるんできたせいかほうれい線が目立つようになった」「顎の下に見覚えのないお肉がある」などのお悩みはありませんか? 見た目年齢に大きく関わる顔のたるみ。たるみというと加齢や乾燥、むくみや肥満などがよくあげられますが、実は胃腸の弱りが原因かもしれません。
■知らなかった!臓器の役割と下垂の原因
東洋医学、漢方の考え方の中に生命活動を維持するために必要な身体の全ての働きを、肝・腎・脾・肺・心の5つのグループ(五臓)に分ける考え方があ ります。これは西洋医学が指す解剖医学的な臓器とは少し異なる意味合いを持ち、五臓が互いの機能を助け補い合ったり、抑え合ったりしながら、それぞれがバ ランスをとることで健康が保たれるという考え方に基づくもの。
その五臓のなかで、たるみと関わりが深いと言われているのが「脾(ひ)」。大きな意味では消化器全般、胃腸の働きのことを指すとされています。
たるみに影響する、3つの「脾」の働き
●食べた物の消化・吸収・輸送と水分の吸収・代謝・輸送の働き。
●食べた物を消化し、栄養物を上部に送る働きと、内臓が下垂しないよう繋ぎ止める働き。
●血液が外に漏れ出さないようにする働き(アザができやすい、内出血しやすい方はこの働きの低下が考えられます)。
■たるみを改善したいなら「胃腸」をいたわろう
注目すべきは、2番目に挙げた、「内臓が下垂しないよう繋ぎ止める」働き! 「脾」の特徴的な働きのひとつとして、内臓や組織をある一定の位置に留めておくという働きがあり、この「脾」の機能が低下すると、胃下垂や子宮脱、脱肛などが起こりやすく、もちろん皮膚や皮の下垂を起こす原因にもなります。
すなわち、ほうれい線や二重あごなどの顔のたるみを改善には、胃腸をいたわり健康に保つことが不可欠! お腹の調子を整え、ハリのある若々しい肌を手に入れましょう!
(鍼灸師/予防医学士/DANJIKIマイスター/カウンセラー 小川こず恵)
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