旅コラムを執筆しております、上田祥子です。この春、なんと25年ぶりに山形へと行って参りました。友人たちと美味しい山形グルメに舌鼓を打ちつつ、観光スポットもしっかり巡った1泊2日の旅。パワースポットとして名高い出羽三山神社や、最近では酒田のワンタンメンも注目を集めていますが、今回は女子でワイワイ訪れるにも楽しい山形の魅力をダイジェストでお届けします。
■コシまで美味しい!風味豊かな「山形のそば」
到着してまず向かったのはお蕎麦屋さん。村山市にある老舗のお蕎麦屋さん、「あらきそば」は、うす毛利という一般的には板そばと呼ばれるお蕎麦が名物です。蕎麦の風味がしっかり味わえるコシの強い極太麺。食べごたえ十分で、完食できたのは5人中筆者だけだったほど(笑)。
藁葺きの江戸時代後期の建物という風情あふれる店舗。蕎麦の実を自家製粉し手打ちされたお蕎麦と、自家製味噌で長時間かけて煮込まれたにしんの味わいは旅の始まりを楽しく彩ってくれました。
■東北有数のパワースポット「出羽三山神社」
出羽三山神社とは月山の月山神社、羽黒山の出羽神社、湯殿山の湯殿山神社の総称。残念ながらすべてをまわる時間がなかったため、今回は羽黒山の出羽神社へ行って参りました。
随神門から下っていくと祓川と須賀の滝が見えてきます。その景観で心が清らかになるほど、水による祓の力の大きさを感じました。さらに国宝の五重塔は高さ29mの三間五層杮葺き、素木造の塔は東北最古と言われているそうで、1372年に羽黒山別当だった武藤政氏によって再建されたものだそうです。
■伝説のカクテル「雪国」
夜は酒田市内でお寿司をいただいた後、昭和34年のカクテルコンクールでグランプリを受賞した、伝説のカクテル「雪国」。酒田市発祥のこのカクテルをいただきに喫茶店 ケルンというお店へ。
考案者の井山氏はいまだ現役のバーテンダーで、その日も続々と注文が入る雪国を自ら作っておられました。20代の頃よく飲んだカクテルを発祥の店で、しかも考案者の方直々に作って頂けるなんて本当に感激でした。40代になって改めて、雪国の奥深い味わいに気づかされた気がします。
■最後の一滴まですすってしまう「山形ラーメン」
山形のラーメン、中でもワンタン麺はテレビや雑誌でよく取り上げられるほど人気のメニュー。和風のすっきりダシスープに口の中で蕩けてしまう、やわらかワンタン。ワンタン麺も名店と呼ばれる店が何軒もあるそうなのですが、今回はタクシーの運転手さんご推薦の「三日月軒」というお店へ。昔懐かしい味わいは、二日酔いもリカバリーさせてくれるやさしさでした。
美味しく楽しい、本当にいい時間を過ごせた山形の旅でした! 連休の旅先候補に、ぜひ加えてみてくださいね。
(美容研究家/美容ライター 上田祥子)