マスクによる蒸れと乾燥、そして紫外線にさらされて、「今年は例年以上に夏の肌ダメージが深刻」という方も多いのではないでしょうか。これを放置すると、秋には蓄積したダメージが表面化して、一気に老けて見えるようになってしまいます。
美容ライターの筆者が、夏のダメージ肌を秋に持ち越さないためのケア方法をご紹介します。
■夏のダメージ肌ってどんな状態?
夏のダメージ肌とは、どんな状態のことをいうのか確認してみましょう。
紫外線の影響で肌にダメージが加わると、肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が肌表面に留まります。すると肌が硬くなり、ごわつきを感じるようになります。その結果、メイクのりが悪くなったり、顔が全体的にくすんで見えたりしてしまいます。
また、マスクの着脱による急激な湿度変化やエアコンにより、知らず知らずのうちに肌の乾燥が進んでいる場合もあります。「いつもと同じスキンケアアイテムを使っているのに、最近肌が乾燥する」と感じるようになったら、注意が必要です。
■夏のダメージを持ち越さないために「蒸しタオル美容」がおすすめ
夏のダメージ肌のケア方法でおすすめなのが、「蒸しタオル美容」です。
40・50代は肌の再生能力が弱くなっているので、肌が硬くなり古い角質が溜まって、ターンオーバーが乱れた状態の肌を自力で回復していくには、かなりの時間を要します。
「蒸しタオル」をケアに取り入れることで、古くなった不要な角質を柔らかくし、除去しやすくします。
また、肌を温めることで血行が良くなり、肌に必要な栄養素が供給されやすくなるので、健康的な肌を育む土台作りにも役立つ方法です。
「蒸しタオル美容」のやり方
必要なもの
必要なものは、清潔なタオルとビニール袋(電子レンジOKのもの)だけです。
タオルの大きさは全顔が覆えるサイズのものを用意してください。
タオルを水でぬらして絞るのですが、目安として、外食の際にお店で出されるおしぼりよりも、もう少しだけ水分量が多い状態にするとベストです。
やり方
(1)絞ったタオルを電子レンジOKのビニール袋に入れたら、電子レンジで温めます。600Wで30秒~50秒ほどが目安となりますが、温めすぎは火傷や火事の危険性があるので、始めは様子を見ながら少しずつ温めるようにしましょう。
(2)蒸しタオルが準備できたら、顔にのせていきます。メイクをしている場合は、クレンジング後に行います。
顔にのせる際には、火傷を防ぐために、腕の内側などで一度温度を確かめるようにしましょう。目安の温度は体温よりも少し高いと感じる40~45度程度なので、熱いと感じたら無理せずに冷めるまで少し待ちましょう。
(3)顔に蒸しタオルをのせて、2分程度待ちます。タオルの温度が冷めたと感じたら、タオルを外して洗顔をします。
こうすることで、不要な角質や毛穴の汚れが落ちやすくなり、血行もよくなるので、ターンオーバーが促されます。
毎日行う必要はありませんが、続けることで肌のくすみが気にならなくなったり、肌がやわらかくなって化粧水の肌なじみの良さを感じたりできるようになってきます。
夏のダメージ肌の状態で秋を迎えると、ダメージが表面化して老けて見える原因になるだけでなく、秋からの乾燥ダメージを受けてさらにしぼんだ肌になり、老け見えまっしぐらになります。週一回でもいいので、蒸しタオル美容を実践して、夏のダメージ肌をケアしましょう。
(美容ライター/美容ブロガー/メイクアップアドバイザー/DNA栄養学ジュニアアドバイザー/GEN INE認定講師 伊早坂 美裕)
【関連記事】
・老け肌の原因は洗顔!?40代以降の正しい顔の洗い方
・まぶたが重いオバ目元の原因は?目元が老ける4つのNG習慣
・今さら聞けない!種類別「正しい化粧水の使い方」
・紫外線カットだけじゃない!40・50代の美肌力が上がる多機能進化系UV