大人になると、落ち着いた色の服を着ると老け見えしやすいです。なかでも注意が必要なのは「黒」。定番で使い勝手が良いため年齢・性別関係なく選ばれている色ですが、“重苦しい”“野暮ったい”というイメージも拭えません。
スタイリストの筆者が、40・50代が垢抜けて見える黒コーデのポイントをご紹介します。
■40・50代が垢抜けて見える黒コーデのポイント5つ
(1)首元にスカーフを巻いて、顔のくすみを飛ばす
(エアリーチュール スカート/23区 税込価格23,100円)
顔まわりの印象に大きく影響するのが、トップス。トップスの色が暗いと、それだけで必然的に顔色が悪く見えます。
黒は小顔効果をもたらすというメリットもあるので、決してトップスに活用してはいけないという色ではありません。しかし、全身を黒でまとめたオールブラックコーデなどは、顔まわりに華やかさをプラスしないと重苦しい印象になってしまいます。
その重たさや、陰気な印象を払拭させるおすすめのアイテムが「スカーフ」です。ツルッとした光沢感のあるシルク混素材のスカーフだと、顔まわりがパッと明るく映えます。
できればスカーフのベースとなる色は白orエクリュなどのホワイト系のものが良いでしょう。ハイネックのセーターにスカーフをONするだけでも印象が変わります。
(2)ゆれ感の美しい素材で上品さを表現する
(ウールブレンド マルチウェイ ストールケープ/23区 税込価格18,920円)
黒は色そのものがシンプルなだけに、素材の美しさやデザインに意識が集中します。
そのため、どこにでもあるようなシンプルなトップスにパンツという組み合わせだと、色の単調さも相まって“つまらない”という印象になりやすいです。服の色が黒だからこそ、遊び心のあるデザインを積極的に取り入れてみましょう。
とくに大人世代におすすめしたいのは、ゆれ感の美しいオーバーサイズニットやケープスリーブ、イレギュラーヘムのスカートなどです。歩くたびにヒラヒラとゆれる質感は、控えめな上品さを打ち出すことができます。
(3)ボーダー柄は黒の重たさを軽減させる魔法のアイテム
(ストレッチポンチ ジャンパースカート ワンピース/ICB 税込価格23,980円)
黒を使ったカジュアルコーデに挑戦したいときにおすすめのアイテムが、ボーダー柄トップスです。
ボーダー柄は白と黒のモノトーン配色のものを選んでください。ボーダー柄トップスを他の黒アイテムと合わせると、ボーダーのもつカジュアルなイメージが適度に払拭され、大人に似合うモード×カジュアルテイストな着こなしが実現します。
アウターはジャケット、真冬シーズンはメルトンorリバーコートなどのキレイめでかっちりした印象のアウターを組み合わせると良いでしょう。
(4)異素材アイテムを加えて、単調なムードを壊す
(ライトツイード ジレ/ICB 税込価格35,200円)
黒コーデは、単色かつ同素材だと全体の雰囲気が暗くなりがち。トップス、もしくはボトムスで素材に変化をつけると単調なイメージがなくなるので、異素材を加えることを鉄則としましょう。
さらに、一気にコーデの完成度を高めるジレをプラスすると、周りと差のつく着こなしが簡単に実現できます。今季おすすめのジレは、ツイード素材です。
ツイード素材は秋冬だけでなく、今年の春夏も人気のアイテムとなります。そのため、今から新調するならウール素材よりも、ファンシーヤーンやペーパーヤーンなどの軽めの素材だと長く愛用できます。
ジレの他には、ツイードのニットベスト、ニットカーディガンなども同様に、黒コーデのおしゃれ度を高めることができますよ。
大人女性に似合う黒コーデには、顔まわりを明るくする「白」、ツルツル・キラキラとした「光沢素材」、シアーなどの「軽やかに見える素材」のどれかが必須となります。ぜひ、これらのポイントを押さえて、おしゃれな黒コーデを完成させてくださいね。
(ファッションスタイリスト・ライター 角 佑宇子)
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