中華料理の代表的な調味料の一つ、「XO醬」。干貝柱と干しエビの旨味がぎゅっと凝縮された、ピリ辛の調味料です。本格中華を作ろうと買ってみたものの、使い方がいまいちよくわからず、ついつい冷蔵庫の奥底で眠らせてしまっている方も多いのではないでしょうか。どんな料理に使おうかと頭を悩ませがちなXO醬ですが、本格中華以外のもっと他の料理にも使用できます。普段の様々な料理に加えるだけで、具材や料理の味をぐっと引き上げることが出来るのです。今回は、料理研究家である筆者が、「知っているようで知らないXO醬を使った料理」をいくつかご紹介いたします。
■1:王道の鶏肉炒め
ピリ辛に炒められた鶏肉料理は、まさに王道の中華料理です。鶏肉を使った炒め物を作る際に、味をみながらXO醬を加えてみましょう。干貝柱や干しエビが凝縮されたXO醬の旨味が、普段の鶏肉炒めを一気に本格中華のレベルまで引き上げてくれます。どんな炒めものにも合いますが、中でも鶏肉との相性は抜群です。淡白でホロホロの鶏肉が、ジューシーに仕上がります。
■2:お粥の薬味
お粥を食べるときの、薬味として使用してみましょう。単調で味気なくなりがちなお粥にアクセントを加えることができます。熱が出たときに食べるようなやさしい味に、一気に深みが生まれ、ぴりっとした辛さが食欲を誘います。
■3:サラダのドレッシングに加える
ドレッシングに混ぜあわせて使用しましょう。胡麻ダレのようなこってりしたものよりも、レモンが含まれているようなさわやかなドレッシングとの相性がよく、オススメです。サラダはもちろん、ゆで豚やお豆腐にかけても美味しくいただけます。
■4:魚を煮て本格中華に
XO醬の主な材料は、干しエビや干貝柱。魚介系の旨味がたっぷり凝縮されたXO醬と、魚の相性はいわずもがなです。特に煮込み料理に加えると、コクや旨味が生まれやすく、オススメです。
何に使ったらいいのか頭を悩ませがちなXO醬ですが、意外と敷居が低いことをご理解いただけたのではないでしょうか。魚介系の旨味を加えたいときや、ピリッとした辛さを加えたいときには、XO醬を加えましょう。それだけで味に深みが生まれます。あまり考え込まず、お気軽にXO醬を使用してみてください。
(料理研究家 オガワチエコ)
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