メイクに欠かすことのできない「ファンデーション」。今まで使っていたものから変えてみたくても、さまざまな種類があって、どれを選べばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
年々、お肌の状態は変わります。ベースメイクはメイクの基本。見せたいイメージや肌悩みによって、ファンデーションを変えると、仕上がりも変わってきます。
肌質や年齢、仕上がりの好みに合わせた、ファンデーションの種類と賢い選び方、そして仕上がりがアップする塗り方を、まとめてご紹介します。
■目次
1.ファンデーションの種類と特徴
(1)パウダーファンデーション
(2)ルースファンデーション
(3)リキッドファンデーション
(4)クリームファンデーション
(5)クッションファンデーション
2.ファンデーションの選び方
(1)手軽さ重視ならパウダーファンデーション
(2)薄付きが好みならルースファンデーション
(3)乾燥が気になるならリキッドファンデーション
(4)しっかりメイクを長時間キープしたいならクリームファンデーション
3.ファンデーションの色の種類と選び方
(1)肌に合わせた上手な色の選び方
(2)失敗しない選び方のコツは、きちんと試すこと
4.ファンデーションの基本の塗り方
(1)ベースをしっかり整えよう!
(2)メイク下地でファンデーションをより美しく仕上げる
(3)ファンデーションの基本の塗り方
(i)パウダーファンデーション
(ii)リキッドファンデーションとクリームファンデーション
■1.ファンデーションの種類と特徴
選ぶのに困るほどいろんな種類があるファンデーション。自分が使ったことのあるもの以外は、よくわからないという方も多いでしょう。どんな種類があるのか、代表的なものを見てみましょう。
(1)パウダーファンデーション
ファンデーションのなかでも代表的なものが、パウダーファンデーション。元々パウダー状だったファンデーションを固形したもので、持ち歩きにも便利なアイテムです。
メイク下地やルースパウダーを合わせて使うことが多いのが特徴です。余分な皮脂を吸収してくれるため、油浮きせずムラになりにくいメリットがあります。油分が少なくさらっとし仕上がりも魅力です。
(2)ルースファンデーション
固形タイプのパウダーファンデーションとよく似ているファンデーションがルースファンデーション。パウダーファンデーションを固形にせず、粉末のままにしたものです。パウダーファンデーションより軽い付け心地で、ナチュラルに仕上がります。
(3)リキッドファンデーション
パウダーファンデーションよりさらに艶がほしい場合は、リキッドファンデーションがおすすめ。水分が多く含まれているファンデーションで、伸びやすいのが特徴です。そのため、薄付きで透明感のある肌へ導いてくれます。
(4)クリームファンデーション
カバー力が高いファンデーションといえば、クリームファンデーション。その名の通りクリーム状のファンデーションで、乳化しているタイプが一般的です。
リキッドファンデーションと比べて、水分が少ないのが特徴。シミなどの肌トラブルをしっかりカバーして、長時間メイクをしていても崩れにくいアイテムです。
(5)クッションファンデーション
今までのファンデーションとは一味違う、新しい質感のファンデーションとして注目されているのが、クッションファンデーションです。クッションのような柔らかい素材のスポンジに、ファンデーションをしみ込ませています。手を汚さずにメイクでき、艶感のあるお肌に仕上げてくれるアイテムです。メイク直しが簡単なのもおすすめポイント。
■2.ファンデーションの選び方
代表的なもので5種類ほどが挙げられるファンデーション。重視するポイントによって、自分にピッタリなものが変わってきます。
(1)手軽さ重視ならパウダーファンデーション
脂性肌や混合肌タイプ、ニキビ肌におすすめ
ファンデーションのなかでもポピュラーな固形タイプのパウダーファンデーションは、油分が少なく軽い仕上がりのため、脂性肌や混合肌タイプ、ニキビ肌の方におすすめです。油浮きやメイク崩れが気になる部分には、ルースパウダーを重ねておくとメイク崩れを防いでくれます。
メイク直しが多い方にも
ポーチなどに入れて持ち運びやすいので、メイク直しをよくする方にもぴったりです。
(2)薄付きが好みならルースファンデーション
皮脂が気になる肌にぴったり
粉末タイプのルースファンデーションは、薄付きの仕上がりが好みの方におすすめ。油分が少ないので、脂性肌にももってこいのアイテムといえます。薄付きなので、素肌にトラブルが少ない方に適しています。
ブラシでつけることがほとんどなので、メイク直しをしたい場合は、携帯用のブラシを持っておくと便利です。パウダーファンデーションやリキッドファンデーションと重ねて、カバー力をアップさせて使う方法もあります。
肌に自信がある方向け
素肌っぽさを演出できるルースファンデーションは、主に20代におすすめのファンデーションです。ストレスなどの影響で敏感になった肌には、刺激が少ないミネラル成分のルースファンデーションを選ぶといいでしょう。
(3)乾燥が気になるならリキッドファンデーション
潤い重視ならリキッド
リキッドファンデーションは、肌に潤いをプラスしたい方におすすめです。水分が多く含まれているので、乾燥が気になる方にぴったり。メイクのトレンドでもある艶感のある肌へ導いてくれるファンデーションです。
トラブルが気になり始めた肌に
乾燥などのちょっとしたトラブルが気になり始める30代以降におすすめのファンデーションが、このリキッドタイプ。ニキビなどの肌荒れが気になる場合は、天然鉱物を使って作られたミネラルタイプのリキッドファンデーションを使ってみましょう。
(4)しっかりメイクを長時間キープしたいならクリームファンデーション
カバー力重視
リキッドよりさらにしっかりとした付け心地なのが、クリームファンデーション。カバー力が抜群で、お肌のトラブルを感じ始める30代はもちろん、40代にもおすすめです。カバー力のみならず、保湿効果にも優れています。
メイクがしっかり長持ち
リキッドファンデーションのようにさらっとしたテクスチャーではなく、クリーム状の硬いテクスチャーのため、より肌に密着するのが特徴です。長時間のメイクにも耐えられる優秀ファンデーションといえます。
■3.ファンデーションの色の種類と選び方
色の種類が豊富なファンデーション。どんな色があって、どうやって選べばいいのかを知っておくと、メイクの仕上がりも一段とアップします。
(1)肌に合わせた上手な色の選び方
ファンデーションの色選びは、元の肌色に合ったものや、より肌色を美しく見せてくれるものを選ぶことが大切です。日本人の肌色としてポピュラーな黄色みがかった肌にはオークル系、色白と呼ばれる肌にはベージュ系、青みがかった寒色系の肌にはピンク系が基本です。
オークル系は、肌色をナチュラルな仕上がりに見せてくれます。メイクをして時間がたつと、濃い色味になることがあるので、ピンク系や薄いベージュ系のパウダーでメイク直しをすると、より美しくナチュラルです。
黄色みが強い肌の場合には、ベージュ系をチョイスするとくすんで見える場合があるので、オークル系のカラーを選ぶように注意しましょう。
元々赤みが強い肌の場合は、赤みをカバーしてくれるベージュ系を選ぶと透明感のある肌に仕上がります。
健康的な色黒の肌には、ベージュオークル系が向いています。
(2)失敗しない選び方のコツは、きちんと試すこと
肌にしっかりなじむファンデーションを上手に選ぶには、実際に試してみるのがおすすめです。手の甲に塗って試すのではなく、きちんと顔につけて試しましょう。フェイスラインから首筋、デコルテの肌色としっかりなじんでいるか確認することで、正しいカラーが選べます。
一度に何色か塗ってみると、違いが分かりやすく、一番肌に馴染んでいるカラーが見つけやすくなります。
■4.ファンデーションの基本の塗り方
普段何気なくお肌に塗っているファンデーションにも、正しい塗り方があります。基本を守ってファンデーションを塗ることで、より美しく、よりメイク崩れしない仕上がりを目指すことができます。詳しいやり方を見てみましょう。
(1)ベースをしっかり整えよう!
まずはベースが大切です。洗顔後、化粧水と乳液を使って肌を整えます。化粧水は、コットンになじませて肌にやさしく塗るか、手のひらで肌をやさしく抑えるようにして塗りましょう。乳液は指の腹を使ってやさしく肌に馴染ませます。
化粧水や乳液をしっかり肌になじませることで、ファンデーションの色ムラや化粧崩れを防いでくれます。乾燥が気になる部分には、乳液や美容液を重ね付けしておくのもポイントです。
(2)メイク下地でファンデーションをより美しく仕上げる
肌が整ったら、次はメイク下地を塗りましょう。パールくらいの量を手に取り、顔全体にムラなく伸ばしていきます。少しずつ指にとり、鼻や頬、口元や目元などに付けてから全体に伸ばす方法もおすすめです。
メイク下地を塗っておくことでファンデーションがムラになることを防ぎ、密着度もアップします。
(3)ファンデーションの塗り方
(i)パウダーファンデーション
パウダーファンデーションは、スポンジに軽く馴染ませてから塗ります。ムラにならないよう、まんべんなく薄く塗るのがコツです。シミやニキビなどの気になる部分には、軽く指で重ね付けして、ポンポンとやさしくたたくように仕上げましょう。
(ii)リキッドファンデーションとクリームファンデーション
リキッドファンデーションやクリームファンデーションは、主に手で塗る方法とスポンジで塗る方法があります。基本的には、どちらもやさしくパッティングするようにして塗るのがコツです。パッティングすることで、より肌なじみがよく、ムラになりにくいメリットがあります。
小鼻や目元、口元などの細かい部分は、スポンジを折りたたむなどして、丁寧に塗りましょう。スポンジは常に清潔なものを使うことで、肌トラブルを防ぐことができます。週に1度程度は洗うことを心がけましょう。
ブラシを使った上手な塗り方
より艶感のある仕上がりを目指すなら、ブラシを使う方法もあります。手の甲にリキッドファンデーションまたはクリームファンデーションをのせます。ブラシの片面だけにファンデーションを馴染ませ、肌に塗りましょう。次に、ファンデーションを付けていない側のブラシ面を使い、放射状に広げます。仕上げに、ブラシでパッティングして、肌に馴染ませれば完成です。
ファンデーションを上手に選んで、メイクをもっと楽しみましょう。そのためには、各ファンデーションの特徴や、自分自身の肌質や肌色をしっかり理解することが大切です。肌の悩みやライフスタイルに合わせた、あなたにぴったりなファンデーションを見つけましょう。
(美容ライター/子育てママライター 平田ちかこ
美容クリニックを有するエステサロンでの勤務を活かし、幅広いジャンルで活動中のママライター。)
【関連記事】
・色を重ねるのがポイント!クマ隠しに◎なコンシーラー活用術
・老け見え注意!トレンド「ブラウンメイク」の落とし穴5つ
・“眉消え”の原因は2つの油!?「落ちにくい眉」の描き方
・「疲れてる?」と言わせない!笑顔に見せる、リップメイク術