このところの暑さのせいなのか「何だかつまらない、気持ちがはれない」と、沈んだ気持ちにおちいっている人はいませんか?
このような後ろ向きな気持ちは寝る前に浮かんでくることが多く、翌日までどんよりした気持ちを引きずってしまいそうですね。
YOGAエクササイズディレクターの筆者が、寝れない夜に実践すると心身ともにラクになるヨガポーズと心を軽くしてくれるヨガの教えをご紹介します。
■欲深くならず、現在の自分に満足する方法
私たちの身体は心と同じで、毎日コロコロ変わるものです。しかし、意外と変化に気づいていない、もしくは、認めていない人が多いのかもしれません。「いつも元気で、笑顔が絶えない人でいたい」と思っていても、なかなかそうはいきません。
最近では、スマホやSNSなどで必要のない情報まで目にするようになり、勝手に嫉妬心にかられたり、「自分はまだまだ満たされていない」と、空虚な気持ちにおちいる環境にさらされています。
ヨガで自分と向き合う
ヨガでは「今現在の自分に満足する」という教えがあります。これは、努力することはやめなさいという意味ではなく、自分を正しく評価しなさいという意味です。
例えば、「会社や家庭でできることは何か」「むなしく感じてしまうギャップの原因は何か」「どのようにそのギャップを埋めるか」を考えてみましょう。
頭が混乱しそうであれば、今できることやできないこと、今後実践していきたいことなどを紙に書き出してみると良いです。
このように整理できたら、謙虚さと同時にやる気も起きてくるはずです。
■心を落ち着かせてくれる「バラーサナ(子供のポーズ)」
今回ご紹介するポーズは、身体の失われたバランスと調和をとり戻し、安らぎを与えてくれるポーズです。ゆっくりと呼吸を深めながら、疲れた心と身体をいやしてあげてください。
実践回数
疲れた時や毎晩寝る前などに実践すれば、心身ともに変化を感じられます。
期待できる効果
・疲労回復
・ストレス軽減
・便秘解消
・腰痛、坐骨神経痛の軽減
・集中力アップ
注意点
下痢、妊娠中の人にはおすすめできません。また、ひざを痛めている人は、無理のない範囲で実践してください。
やり方
(1)正座姿勢になって軽く目を閉じ、ゆっくりと呼吸に意識を向けましょう。口元、頬を緩め、目線も下にしてお顔の表情を緩めます。徐々に柔なくなってきた唇を閉じて、鼻呼吸へと切り替えます。そのまま3分ほど呼吸を繰り返します。
(2)両手を床につけて前に伸ばし、頭も床につけて首の後ろを伸ばします。肩の力を抜き、そのままゆっくりお腹での呼吸を繰り返しましょう。
いかがですか? ポーズをとっている時は、頭に浮かぶものを遠くから眺めるような意識で静観し、徐々に呼吸に意識を向けてみてください。何も考えない時間は、あなたに前向きなエネルギーを与えてくれるはずです。
(株式会社ボディクエスト YOGAエクササイズディレクター 森和世
ボディクエストのエクササイズディレクターとしてワークアウト開発に携わると同時に、YOGAスタジオやスポーツクラブなどで指導にあたる。著書に「ふたりストレッチ」「幸せ美人になるための5日間レッスン」など。)
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