「汗を多くかく夏は、痩せやすい」と錯覚しがちの方も多いでしょう。でも、夏太りは夏痩せの3倍ともいわれています。夏太りをしたくない人におすすめなのが、「朝食の見直し」です。
ベジ活アドバイザーの筆者が、夏太りをリセットすべく、朝起きて簡単にできる朝ベジ習慣についてご紹介します。
■朝食をとった方がダイエット効果が高い
摂取カロリーを考えると、朝食を抜くと痩せるように思いますが、実際はその逆のようです。朝食をとらない人はとる人の5倍も肥満のリスクが高まるというデータもあります。
特に、朝に野菜をとる「朝ベジ」は、野菜不足を補えますし、「セカンドミール効果」などが期待できるのでダイエットのサポートにもなります。
朝食を抜くと夜にガッツリ食べてしまう!?
朝食を抜くと絶食時間が長くなり、血糖が低下します。これを補うため、昼食や夕食時にたくさん食べて、結果として負のスパイラルにおちいりがちです。
個人差はありますが、朝食抜きの人が夜型の食事になるのも、こういった理由なのかもしれませんね。
■「朝ベジ」が血糖値の急上昇を抑える!
血糖値の急上昇は、肥満の要因と考えられています。急な血糖値上昇は、「インスリン」を急激、かつ大量に分泌することになり、その結果、脂肪細胞に糖が運ばれてしまいます。
朝食には「ベジファースト」がおすすめ
「ベジファースト」という言葉があるように、朝食に食物繊維たっぷりの野菜を選択することは、食後血糖の急上昇を防ぐことができます。パンやコーヒーだけといった単品の朝食より、野菜を加えるとダイエットにも役立ちます。
また、野菜を食べると噛む回数が増えます。よく噛むことで満腹中枢が働き、暴飲暴食を防ぐことにもなるので一石二鳥ですね。
朝ベジには、「セカンドミール効果」が期待されている!?
朝ベジには、セカンドミール効果が期待されているという研究者もいます。
セカンドミール効果とは
セカンドミール効果とは、一日のうちで最初に摂った食事が、2回目の食後血糖値に影響を及ぼすことをいいます。
1回目の食事(ファーストミール)に、糖質が少なく食物繊維が豊富なメニューを選ぶと、血糖値急上昇を抑制するだけでなく、2回目の食事(セカンドミール)でも血糖値を抑制する効果があるのではないかという考えです。
少なくとも、朝起きて最初に野菜を食べれば、ファーストミールの血糖値上昇の抑制はできます。
「パンやおにぎりだけの朝ご飯」という人は、スープやサラダなどを追加し、「朝食抜きが習慣化している」という人は、朝のコーヒーを野菜ジュースに変えることから始めてみるといいですね。
簡単な朝ベジ習慣で、夏太りをリセットしましょう!
(ベジ活アドバイザー 生井理恵
「食べてキレイになる料理教室」主宰。食べて美人になるレシピには定評があり、企業へのレシピ提供・商品監修を多数手掛ける他、講演やセミナーも精力的にこなす。著書に「ママとキッズの楽しいベジ活」がある。)
【関連記事】
・なぜ痩せない?管理栄養士が教えるファスティングの落とし穴
・今年こそ食べてキレイに!美容家が40歳から始めたこと3つ
・カルディで買える!食べてキレイになれる「おやつ」3つ
・「夜納豆」でダイエット!糖質制限もできる納豆レシピ4つ
【参考】
※「夏太り」する人は「夏やせ」する人の3倍!! 現代の夏バテ事情 – ウーマンウェルネス研究会
※朝食を抜くとかえって太りやすい、ってホント?(PDF) – 全国健康保険協会(協会けんぽ)東京支部
※食後高血糖を抑える「セカンドミール効果」って何? – オムロン
※噛む8大効用 – 8020推進財団
※ダイエットナビ GI値 – Panasonic