若い頃の美意識は、芸能人やモデルなどの外見に大きな影響を受けます。特に、「目元は大きく見せたい」という傾向が強く、アイメイクも目元を強調したテクニックが多いといえるでしょう。
「昔覚えたメイクテクニックからはなれられない」「若い子の流行を意識したメイクを参考にしている」という場合は、求めている印象や今のパーソナリティとギャップが生じることもあります。
今回は、メイクアップアーティストの筆者が、特に気をつけたいアイラインのテクニックを2つご紹介いたします。
(1)下がりすぎライン
韓流メイクなどの影響もあり、若い世代の間では眉毛や目元を下げて描く傾向があります。もともと皮膚にハリがあるうちは良いのですが、緩んだ皮膚に下がりアイラインはたるみを助長します。
また、下がりすぎラインはパーツを外に広げて見せる効果もあり、全体的に平坦なノッペリ顔に見える傾向もあるので気をつけましょう。
キュッとハリのある目元を目指す
目尻の1番はじのまつ毛よりも外側にラインを入れる場合は、下げないように描きましょう。はじまでラインを入れたら、並行かやや上向きに伸ばします。
この時、極端に長くならないように注意しましょう。目元の下がりが気になる方は、目尻のはじのまつ毛の根元から内側1cm程度の範囲だけラインを太くすると、リフトアップ効果が期待できます。
鏡を顔の正面に合わせてチェックをしながら、効果の出る太さを調整しましょう。
(2)二重幅全体のまっ黒ライン
初めて覚えたメイクが「ギャルメイク」だった人は要注意です。アイラインを太く入れてつけまつ毛をつけたりと、過剰に目の周りを黒くするのに慣れていると、目のふちが肌色だと落ち着かないという感覚におちいります。
つけまつ毛は卒業したのにアイラインだけ真っ黒に太く入れていると、目元の持つ立体感を美しく見せることがむずかしくなります。
グラデーションを意識して、立体感のある目元を目指す
アイラインは目の際だけに入れ、濃い色のアイシャドーでラインをぼかしましょう。アイライナーはリキッドでもペンシルでもかまいませんが、粉状のアイシャドーを重ねることにより質感の違うグラデーションができます。
「アイライン→アイラインのシャドー→まぶた全体のアイシャドー」の順で、徐々に色を薄くして肌になじませると、立体感のある目元を演出できます。丁寧に仕上げれば、くっきりアイラインにおとらない目力を繊細に表現できるでしょう。
若いうちは、内面的な未熟さをファッションやメイクでカバーしたがるものです。無駄を削ぎ落として洗練されたアイメイクが、大人女性の充実感を表現してくれるのではないでしょうか。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士 上野リサ)
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