「ファンデーションが欲しいけれど、自分の肌や要望に合うものが何かを知りたい」そんなお悩みはありませんか?
手早くパパッと塗りたい・乾燥を防ぎたい・つや肌になりたい・カバー力を重視したいなどのご意見にお応えして、コスメコンシェルジュの筆者が、お悩みやご要望に合わせたファンデーションの選び方をご紹介します。
■ファンデーションの種類
ファンデーションと一口にいっても、その種類は実にさまざまです。新たな種類が続々と増えているので、まずはそれぞれの特徴について押さえておきましょう。
パウダーファンデーション
粉が高比率で配合されたプレストタイプのファンデーションです。塗りやすさと携帯性にすぐれています。
リキッドファンデーション
水や油が高比率で配合された乳化タイプのファンデーションです。伸びが良くてトリートメント性が高く、みずみずしい仕上がりになります。化粧もちも期待できます。
クリームファンデーション
水や油が高比率で配合された乳化タイプのファンデーションです。保湿性やトリートメント性が高く、カバー力や化粧もちにもすぐれています。
BBクリーム
もともとはピーリング後の炎症をおさえ、赤みをカバーする保護クリームとして生まれたものです。
現在では、うるおい効果やつやの出るクリームタイプのファンデーションが、BBクリームとみなされている印象です。
CCクリーム
メーカーによってさまざまな意味合いが持たされているタイプです。BBクリームより軽い仕上がりで高いスキンケア効果をもち、肌の赤みをおさえて肌をきれいに見せるアイテムです。
スティックタイプ
油よりも粉がやや多く配合された、スティック状のファンデーションです。カバー力が高く、水に強いです。
シミのような気になる部分をポイントでカバーしやすいタイプです。
クッションファンデーション
スポンジにファンデーションを染み込ませたタイプです。パウダーの携帯性とリキッドのカバー力を持ち合わせた新種のファンデーションです。
ファンデーションごとの特徴がわかったところで、お悩みや要望ごとに適したタイプを分別してみましょう。
■忙しい朝や外出先でも便利!手軽に塗りたい日はコレ
時間のない朝や外出先での化粧直しは、手軽さを優先したいところですね。時短を狙えるアイテムをピックアップしてみました。
パウダー
プレストタイプなので、場所を問わずに手を汚すことなく、サッと塗ることができます。1つ持っておくと活躍するアイテムでしょう。
BBクリーム・CCクリーム
乳液やクリーム、化粧下地、日焼け止めの機能などを含んだアイテムが多く、化粧水のあとはこれだけですませても良いでしょう。
外出先での使用はむずかしいですが、時短メイクをしたい日や肌にやさしいメイクをしたい日に活躍します。
クッション
パウダータイプのようにサッと塗って携帯できるので、朝や外出先でも助かるアイテムです。
ただし、クッション1つで仕上げるとTゾーンや小鼻のワキなどがヨレやすいため、気になる方はフェイスパウダーを重ねた方が良いでしょう。
いずれも手軽に使いやすいファンデーションですが、それぞれ強みが異なります。より自分の要望に合ったものを選ぶと、満足しやすいでしょう。
■うるおい・保湿力を重視!乾燥を防ぎたい日はコレ
肌が乾燥する日は、保湿力を重視したファンデーション選びをしましょう。うるおいに特化したタイプをセレクトしました。
BBクリーム・CCクリーム
乳液や保湿クリームの機能を合わせもつものは保湿力にすぐれており、高いスキンケア効果を狙えます。軽めのメイクですませたい時にぴったりです。
リキッド
水や油を多く含んでいるため、みずみずしい仕上がりになります。オールシーズン使いやすいタイプです。
クリーム
乾燥肌と相性が良く、しっとりとした仕上がりになります。しっかりとメイクしたい日や乾燥の厳しい時期に活躍します。
いずれも保湿力にすぐれているので、メイクの仕上がりを基準にすると選びやすくなるでしょう。
■若々しい印象に!つや肌にしたい日はコレ
「つや」は、若々しさの秘訣ともいえます、肌にみずみずしい輝きを与えたい時におすすめのファンデーションを集めてみました。
リキッド
水を多く含むリキッドファンデーションは、つや肌づくりに適したアイテムです。フェイスパウダーを多く重ねるとマットになるので、粉のつけすぎには注意しましょう。
クリーム
油分を多く含むクリームファンデーションは、つや感をたっぷり与えることができます。鼻や額に塗りすぎるとテカリやくずれの原因になるので、ブラシやスポンジに残ったファンデーションを塗り伸ばすだけで十分です。
リキッドと同様に粉を重ねすぎるとつや感も失われてしまうため、仕上げに何もついていないブラシで余分な粉を払いましょう。
クッション
クッションファンデーションもつや肌づくりに便利なアイテムです。フェイスパウダーなしでOKというアイテムが多いので、ファンデーションのつや感をそのまま楽しむことができます。
化粧くずれが気になる場合は、鼻や額にのみ軽くフェイスパウダーをのせると良いでしょう。
どのタイプもファンデーションで出したつやを生かせるように、フェイスパウダーの使い方を工夫したいところです。季節や肌の状態によっても適量が変わるので、状況に応じて調整しましょう。
■保湿力&カバー力を重視したい!隙のない美肌を目指す日はコレ
「うるおいもカバー力も欲しい、隙のない美肌を演出したい」という方におすすめのファンデーションを見てみましょう。
クリーム
油を多く含み、カバー力や密着力にすぐれたクリームファンデーションは、保湿しながらしっかりメイクをしたい方に最適なアイテムです。
カバー力の高さゆえに厚ぼったくなりやすいのも特徴なので、薄く塗り広げることが大切です。
スティック
カバー力の高いスティックファンデーションは、シミやソバカスなどが目立つ方から人気があります。全体に塗ったあと、部分的に塗り重ねればコンシーラーのような役割を果たすことも可能です。
保湿力も高いので、乾燥対策としても活躍するでしょう。
密着力やカバー力の高いファンデーションはメイクアップ効果にすぐれていますが、毎日使うと肌にとっては負担になりがちです。パウダーファンデーションやBB・CCクリームなどの軽めなファンデーションと使い分けることをおすすめします。
ファンデーションの選び方次第で、使い心地や肌のうるおい、質感、化粧もちなどさまざまな違いが生まれます。お悩みや要望にあわせてファンデーションを選び、満足できるベースメイクを目指してみませんか?
(コスメコンシェルジュ 古賀令奈
フリーライター/エディター/コスメコンシェルジュ。美容・ヘルスケアを中心として「わかりやすく試しやすい」をコンセプトに執筆。日本化粧品検定1級コスメコンシェルジュを取得し、美容法の提案活動も展開。)
【関連記事】
・石鹸で落とせる!秋冬におすすめの「アイシャドウ」3選
・すっぴん美肌を偽装!?プロが教える、ファンデの使い分け術
・美容家もヘビロテ!マルチに使える「プチプラコスメ」2選
・メイク上手になれる基本の「き」化粧の基本と正しい順番