暑い日が続いて夜も気温が下がらないと、快眠のためにエアコンをつけたまま眠ることもありますよね。快適な室温で寝ることは大切ですが、寝る時もエアコンをつけていると、ほぼ一日中エアコンのなかで過ごすことになります。そのため、知らず知らずのうちに身体を冷やしてしまっていることもあります。
「足がほてる」「重い」と感じる時は、足が冷えているのかも知れません。健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、知らず知らずのうちに足を冷やすことになるNG食習慣をご紹介します。
■足のほてり、むくみはエアコン冷えから!足を冷やすNG食習慣
(1)冷たい飲みものが好き
よくいわれることですが、冷たい飲みものは胃腸を冷やします。
暑いからといって、冷たいものを飲んでいると胃腸が冷えます。胃腸が冷えれば、脳は身体が冷えていると錯覚し、体内に熱を閉じ込めておこうとして、末梢部の血流を抑えます。
ですが実際には、体内に余分な熱がこもっていて「暑い」と感じているわけですから、末梢部の血流が滞ることで、熱が留まって、手足のような末梢部が熱くほてってしまいます。
暑いときには、冷たいものを飲んで無理に身体を冷やさず、身体の余分な熱を体外に排出させる働きのある飲みものを常温で飲みましょう。
おすすめドリンク
ミントティー、菊花茶、桑の葉茶、ハトムギ茶
(2)夏は麺類が好き
夏は、口当たりのいい麺類で食事を済ませる方も多いですよね。
もちろん、夏の楽しみの一つとして、お素麺や冷やし中華を楽しむのもいいのですが、毎日麺類では栄養が偏ってしまいます。体内の水分バランスを保つミネラルが足りないとむくみやすく、冷えやすい身体になってしまいますし、筋肉をつくるタンパク質が不足すれば、老廃物を送りだす力が弱くなり、やはりむくみやすくなってしまいます。
麺類を食べるときは、付け合せに工夫をして、栄養が偏らないように心がけましょう。
おすすめの付け合せ
大葉、生姜、ミョウガ、キュウリ、トマト、ゆで卵、鶏むね肉
(3)サラダやフルーツで食事を済ませがち
野菜やフルーツには、ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、食物繊維など、身体に必要な栄養素がたくさん含まれています。とはいえ、そればかり食べていては、やはり栄養が偏ってしまいます。
また、夏野菜や夏のフルーツは、身体を冷やす働きが強いものが多いですから、冷えの一因にもなります。
外気温が高く、体感として暑いため身体が冷えている自覚はないかもしれませんが、足首やお腹を触ってみて、冷たいと感じる場合には身体が冷えていますから、生野菜やフルーツの食べ過ぎにも注意しましょう。
「暑い、暑い!」と思っていても、その暑いと感じる原因は、実は身体の冷えかも知れません。エアコンの中で過ごす時間の多い方は、夏も身体を冷やさないように心がけたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ)
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