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食物繊維が2倍に!?栄養を逃さない「フルーツの切り方」


つやプラ編集部

切り方ひとつで摂取できる栄養素が増えたり、より香り高く楽しめたりするフルーツがあることを知っていますか? 種類によっては時短につながることもあるようです。

フルーツカット

■レモンは「X切り」で果汁3倍!

爽やかな香りと酸味が料理にアクセントを加えてくれるレモン。レモンに含まれる「クエン酸」にはカルシウムをはじめとしたミネラルを腸から吸収しやすい形に変える作用があります。

ビタミンC、クエン酸が豊富な果汁が3倍に!

ビタミンC、クエン酸など美容や体調管理に役立てたい栄養素を含む、レモンの果汁。その果汁を逃さない切り方は斜めに切る方法が「X切り」

レモン

レモンを縦半分に切ってからくし切りにするやり方は、切り口がちょうど薄皮にあたってしまいレモン果汁が十分に絞れません。しかし斜めに切ることで薄皮を避け果肉が均等に切れて、通常の3倍もの果汁をしぼることができます。レモンは「X切り」でビタミンを逃さずに取り入れましょう!

レモン香りをより立たせる方法は?

よりレモンの香りを楽しむために皮を下に向けて絞ることで、果汁が皮を伝い、皮に含まれる香り成分も果汁と一緒に滴り楽しむことができます。外食時でも気軽に取り入れられそうですね。

レモンで骨密度が高くなる!?

先進レモン効果研究の専門家の飯田忠行先生はビタミンCなどだけでなく、レモンは骨密度を高めている可能性についても教えてくれました。

レモンの一大産地、広島県大崎上島の島民を対象に調査を行い島民の骨密度が高い理由をこのように述べています。

「レモンに含まれるクエン酸が持つキレート作用が関係していると思います。キレート作用とは、カルシウムをはじめ、ミネラルを腸から吸収しやすい形に変えることです。そのため、血中カルシウム濃度が維持され、骨密度を維持することにつながります」

レモン

「通常カルシウムは、人体には吸収されにくく、食物から摂取した場合約70%は体外に排出されてしまいます。特に高齢になると腸から吸収されるカルシウム量は低下傾向にあり、体は骨に蓄えられているカルシウムを使って補おうとします。その結果、骨粗しょう症になりやすくなるのです。島民の皆さんは、普段から多くのレモンを摂ることで、自然とカルシウムが体内に吸収されやすくなっているので、平均よりも骨密度が高くなった理由の一つにレモンの摂取が考えられます」

■キウイフルーツは「皮ごと輪切り」で食物繊維が2倍に

消化を助け、食物繊維も豊富な優秀フルーツ

30年にわたり4万人の腸を診てきた松生クリニック院長 松生恒夫先生はキウイフルーツの栄養価についてこのように話します。

「主要な栄養素の充足率が高く『ビタミンC』や『カリウム』など栄養豊富。キウイフルーツだけに含まれる消化酵素の『アクチニジン』はたんぱく質の分解を促す働きがあるため肉・魚料理に添えることで消化をサポートしてくれます。さらに食物繊維も豊富で不溶性食物繊維と水溶性食物繊維のバランスもよくお腹にも良いことが最近の研究で明らかになってきています」

キウイ

特に食物繊維について松生恒夫先生は「食物繊維を含む他の食材では、不溶性食物繊維の割合が多いことがほとんどです。ところがキウイフルーツの場合、不溶性食物繊維2に対して、水溶性食物繊維1の割合(※ゴールドキウイフルーツ「ゼスプリサンゴールドキウイ」)で食物繊維が含まれています。つまり水溶性食物繊維が非常に多く含まれています。」と解説。

グリーンキウイフルーツ(ゼスプリグリーン)には3gと比較的多くの食物繊維が含まれています。キウイフルーツの食物繊維には、便の膨張と保水力をアップされる働きがあることを示す研究もあり、意識的にキウイフルーツを摂ることで、便通改善への貢献が期待できるかもしれません!

キウイフルーツは「皮ごと輪切り」で食物繊維が2倍に

そんなキウイフルーツの豊富な栄養素と食物繊維を余さず摂るためにおすすめなのが「皮ごと輪切り」。スライサーなども活用して、薄くスライスすることで皮もあまり気にならなくなり、食物繊維を2倍摂取することができます!

キウイ

■リンゴは「スターカット」でビタミンEが4倍

「スターカット」はリンゴを輪切りにするカット方法。芯の部分が星形に見えることからそのように呼ばれており、見た目にも新鮮でおしゃれ。

リンゴ

縦切りに比べ、皮や芯の周りの部分なども食べることができ、捨ててしまう無駄な部分をなるべくなくすことができます。リンゴの皮にはポリフェノールが含まれており、皮ごと食べるとビタミンEを4倍摂取することができるので、皮も食べやすくなる「スターカット」がおススメです。

■皮むき省略で「時短」にも

キウイフルーツとリンゴに関しては皮をむく手間も省くことができて「時短」にもつながります。今までのフルーツの切り方を変えて、フルーツで賢く栄養を取って美容や健康の手助けとしてみてはいかがでしょうか?

(つやプラ編集部)

【飯田忠行(いいだ ただゆき)先生 プロフィール】

先進レモン効果研究の専門家。県立広島大学保健福祉学部 理学療法学科 教授/レモン健康科学プロジェクト研究センター長/博士(医学)・県立広島大学保健福祉学部理学療法学科 教授。レモン健康科学プロジェクト研究センター長も兼任し、広島県戦略作物であるレモンの効果検証を行っている。専門は応用健康科学、地域健康疫学、公衆衛生学、老年医学。

【松生恒夫(まついけ つねお)先生 プロフィール】

松生クリニック院長、医学博士。東京慈恵医科大学卒業、同大学第三病院内科助手、松島病院大腸肛門病センター診療部長を経て、2004年現職。日本内科学会認定医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本消化器病学会認定専門医。『寿命の9割は腸で決まる』『日本一の長寿県と世界一長寿村に学ぶ腸にいい食事』他、著書多数

 

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