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30代から心得たい!「着物で結婚式」選び方のポイント


ヒグチ トモミ

結婚式の増えるシーズン。毎回ドレスを新調するのも大変だし、だからと言って毎回同じでは……という方も多いと思います。30代・40代ともなると体型も気になってくるところ。そこで、体型をカバーできる着物を着て、結婚式に行くのはいかがでしょうか? 着物は帯や小物を替えるだけで、印象もガラリと変えられます。何より、着物姿は御招待の方々にも喜ばれることも多いよう。今回は、デザイナー・パタンナーである筆者が、結婚式に参加する際の着物選びのポイントをご紹介します。

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■着物には「格式」があるってホント?

まず着物には格式が決まっており、結婚式に合った格式の着物を着ていないと失礼にあたります。特に結婚式はご年配の方々もいらっしゃいますので、場に相応しいものを着ていきましょう。家紋の有る無しや家紋の数、着物の染め方や仕立て方の差から決まってきます。着物全体が一枚の絵になるように、柄に上下の方向性があるものは格が高くなり、柄に上下がないものは格が下がります。

 

参加する間柄、披露宴か二次会かでも選び方のポイントが!

親族の場合は「色留め袖」、友人・同僚などの場合は、「訪問着」「紋付色無地」「紋付江戸小紋」などが相応しいとされています。「軽装での参加OK」という結婚式の二次会やパーティーの場合は、付け下げ、柄行き、素材が正装向きの小紋などでも良さそうですね。

 

「振袖」は避けたほうがベター

未婚の方の場合も、30代以降は振袖は避けた方が良いかと思います。特に成人式用のものは色柄が子どもっぽいものが多いため、控えた方が無難でしょう。

 

■30代・40代にオススメの着物の「色柄」選び方

着物は、着ると落ち着いて見えるため、シックな色合いや、色無地などを選ぶと老けて見えがち。せっかくの結婚式という華々しい場ですから、明るいお色目や、大胆な柄の方が華やかになり、オススメです。着物の柄は少し先の季節を先取りしたものが良いとされています。季節を感じる色・柄を選ぶと、着物上級者の雰囲気も出ます。レンタルで用意する場合は結婚式向けの色柄が揃っていますので、「結婚式用でお願いします」と伝えておくと安心ですね。

 

■小物の選び方のポイント

小物なども、普段洋服では合わせないような補色同士(赤と緑、黄色と紫など)の組み合わせに挑戦すると、すんなり合うことも。洋服の感覚に縛られず組み合わせてみて下さい。

帯の選び方

帯は正装用の袋帯を締めましょう。「全通帯」や「六通帯」など、帯全体に柄が入ったもの、柄に金糸、銀糸などが使われているものは正装向きになります。基本は二重太鼓という締め方がフォーマルな締め方です。

 

草履の選び方

草履は三段の高さの金・銀の本革や、明るい色目の佐賀錦を選びましょう。こちらも金糸・銀糸が使用されてるとフォーマル度が増します。これに合わせ、バッグも草履と揃いのものを使用すると、しっくりきますよ。

 

■出かける前に「染み抜き」と「絆創膏」を準備!

結婚式では飲食する場面があるので、着慣れてない方は袖に汚れを付けやすいです。汚れがついた時のために、染み抜き剤とハンカチは用意した方が良いかと思います。特にレンタルの場合はクリーニング代もかかるので、持ち歩くのがベター。草履が履き慣れないと靴ズレならぬ鼻緒ズレも起きる可能性があるため、絆創膏を持っていた方が安心です。また、これからの寒い時期には、防寒対策としてカイロを帯板に入れておくのもオススメです。

いかがでしたか? きちんとしたお着物で一歩差がつく結婚式に参加してみましょう。
(レタル店主/デザイナー・パタンナー ヒグチトモミ)

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