髪の毛をケアする「洗い流さないトリートメント」を使うメリットや、どのタイミングで使うと効果的なのかを、よくわからないまま、なんとなく使っている方も多いのではないでしょうか。
美容師やヘアメイクのプロとして年齢に合わせた美を提案する筆者が、洗い流さないトリートメントを効果的に使うポイントをご紹介します。
■洗い流さないトリートメントのタイプと使い分け
洗い流さないトリートメントを使うことで、髪の毛のダメージを修復したり、熱や乾燥などから髪を守る効果が期待できます。
洗い流さないトリートメントのタイプは、「ミスト」「クリーム」「オイル」があり、仕上がりの違いや髪の毛のいたみ具合で使うものが変わります。
例えば、もともとストレートな髪でさらっとした質感に仕上げたい方は、テクスチャーが軽いミストやクリーム、さらっと仕上がるオイルを使うことをおすすめします。一方、髪の毛がかなりいたんでいる方やワックスのかわりにスタイリング剤として使いたい場合は、重めのテクスチャーの方がしっとりとまとまります。
■洗い流さないトリートメントを朝に使う目的
洗い流さないトリートメントは、朝と夜で使う目的が違います。
朝つける目的は、熱から髪を保護することに加え、外気のほこりや排気ガスなどの汚れから髪を守ったり、静電気を防ぐためなどです。
アイロンやドライヤーを使う前に洗い流さないトリートメントをつけると、熱によるダメージを和らげ、まとまりのある髪に仕上がります。
ドライヤーなどを使わない場合は、乾いた髪の毛につけるとツヤ感が出て指通りがよくなりますよ。
■洗い流さないトリートメントを夜に使う目的
夜に洗い流さないトリートメントを使う目的は、ドライヤーの熱から髪の毛を守り、ダメージを修復し、布団の摩擦で髪の毛がいたまないようにするためです。
ただし夜につけた場合は、顔に髪の毛がつかないように注意しましょう。
洗い流さないトリートメントは「肌」にできるだけつけない
洗い流さないトリートメントには、髪の栄養成分のほかに、指通りをなめらかにする「シリコン成分」や「防腐剤」などが入っています。これらは髪の毛のための成分であり、皮膚に使うためには作られていません。
洗い流さないトリートメントはシャンプーより肌刺激が強く、頭皮や顔につくと、敏感に反応する人もいます。頭皮や肌に、洗い流さないトリートメントを直接つけないように使いましょう。
特に、「洗い流さないトリートメントをつけるようになってから、額や生え際付近に吹き出物ができやすくなった」という方や、もともも敏感肌で防腐剤などを気にされている方は、髪が肌につかないように気をつけましょう。
寝る時に髪の毛が顔につかないように意識することはむずかしいので、肌に直接つかないようにナイトキャップをかぶって寝たり、顔についても大丈夫な植物性のオイルを使うといいでしょう。
洗い流さないトリートメントは朝と夜で使う目的が違うので、両方それぞれに使うことが大切です。冬は空気が乾燥しているので髪の毛も静電気が起きやすく、まとまりづらい季節です。手軽にケアできるアイテムとして、とり入れてみてはいかがでしょうか。
(ヘアメイク/美容講師/コスメコンシェルジュ/ライター/美容師 mayu3)
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