ヘアケアの基本は、「汚れを落とすこと」「うるおいを逃さないこと」です。毛髪診断士の筆者が、洗髪後の髪から水分を逃さないためのヘアケア習慣をご紹介します。
■タオルドライ
シャンプーやトリートメントが頭皮に残ることがないようによくすすいだら、水気を軽く絞ります。タオルを頭部にあて、毛が重なっている根元の水分をタオルに吸わせるようにします。
ぬれたタオルを髪にあてても水を吸いません。乾いた箇所を上手にあてて、効率よく水気を拭いましょう。
最後に毛先をタオルで包み、こすらないように気をつけながら水気をタオルに吸わせます。「吸水性の高いタオル」もおすすめです。
■ドライヤー
タオルで十分に水気を拭ってから、ドライヤーを使いましょう。びしょびしょにぬれた状態では、乾かすまでに時間がかかるだけではなく、ダメージをうけやすくなります。
ドライヤーの手順
(1)とかす
目の粗いクシやパドルブラシなどを使い、毛流れを整えましょう。
(2)根元を乾かす
髪が密集している根元から乾かします。頭皮を触るように手ぐしを入れ、ドライヤーの風を送ります。
毛穴や頭皮に湿気が残らないようにしましょう。
(3)毛先を乾かす
根元を乾かしていると、徐々に毛先も乾いていきます。十分に根元が乾いたら、最後に毛先に湿気が残っていないか確かめながら乾かしましょう。
(4)仕上げ
温風で乾かしながら毛流れを整えたら、仕上げに冷風を使いましょう。冷風でしっかり冷ますことによりキューティクルが引き締まり、手触りもなめらかになってツヤ感もアップします。
半乾きや生乾き状態はNG
髪の半乾きや生乾き状態は、頭皮が蒸れてかゆみなどのトラブルにつながることがあります。髪にとっても、キューティクルが締まりきらずに毛髪内部の水分が逃げやすくなり、つやのないパサ髪の原因にもなってしまいます。
ドライヤーを使って、頭皮の湿り気が残らないようにしましょう。自然乾燥ではなく、短時間で乾かすことが大切です。
■スタイリング材
髪質や目的に合わせて、スタイリング材(整髪料)を選びましょう。適切なスタイリング材選びと、つける量が肝心です。
ハイダメージで広がる髪をまとめたい方は「ヘアオイル」、髪のパサつきを抑えたい方は「ヘアミルク」、髪に動きをつけたい方は「ワックス」固まる度合いや質感が豊富です。
髪を固めたい方は「ハードスプレー」、根元をふんわり立ち上げたい方は「パウダー状ワックス」がおすすめです。
人気のバーム系ヘアワックスでリップクリームにも使えるようなタイプは、ヘアオイルやヘアミルクのような位置付けになります。固める力はなく、トリートメント要素が大きいのが特徴です。
アイテムの併用使いもおすすめ
ヘアオイルやヘアミルクのなかには、ぬれた髪に使用する「アウトバストリートメント」も多く、その場合はセット力(髪を固める効果)はありません。
うるおいを与える目的で使用するアイテムを使ってから髪型を整えたい場合には、セット力のあるスタイリング材を併用して仕上げましょう。
いかがでしたか? 自分の髪や頭皮の状態を感じながらのお手入れと、目的にあったスタイリング材選びで理想のヘアスタイルを目指しましょう。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士認定講師 上野リサ
大手化粧品メーカーでメイクアップアーティストとして活動後、幅広いジャンルで「顔創り」に取り組む。顔を起点とした”善い美容習慣の定着”を目指す「face conductor」というジャンルを開拓。)
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