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妊娠・出産時に悪影響!20代以上は7割超え「歯周病」対策方法


余慶 尚美

歯を失う原因のナンバーワンは、なんと「歯周病」です。厚生労働省の調べによると、20代で7割以上が歯周病に罹患しているという衝撃的な事実があるのです。では、そもそも歯周病とは何でしょうか?

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そもそも、歯周病って?

歯周病とは、歯肉のみ炎症して歯石や出血がみられる「歯肉炎」と、この歯肉炎の炎症が進み、骨と歯根膜まで炎症が進んだ状態である「歯周炎」を合わせた総称を「歯周病」といいます。そして、20代の歯周病は、6割が「歯肉炎」です。これを放っておくと、「バイオフィルム」という細菌が原因で、歯が土台を失って抜け落ちるという仕組みです。寝起きにお口がネバネバすることがありませんか? これが「バイオフィルム」。例えるなら排水溝や花瓶のヌメヌメです。

 

お口の細菌「バイオフィルム」って?

この憎き「バイオフィルム」は歯肉の溝や口腔全体に残り、どんどん仲間を増やしていきます。歯肉溝の深さは健康な歯の人でも1~3mm。私たちの歯みがきは、この歯肉溝のわずか0.5mmにしか届いておらず、バイオフィルムは残ったままなのだそう。ここで大事なのが、歯間ブラシやマウスウォッシュなどの洗口液。歯ブラシでは届かないバイオフィルムを取り除き、殺菌することがたいへん大事なのです。

 

歯周病と出産・妊娠時の関係

そして、私たち女性にとって「歯周病」はたいへん気をつけなければいけないもの。それは、「歯周病を治療すると、早産や低体重児が減少する」と言われていることです。一見全く関係のなさそうな、妊娠や出産のトラブルにも影響するということが裏付けされ、「歯」の大事さを改めて感じさせられます。

 

歯周病にならないためには

筆者自身も毎回の歯磨き後は、マウスウォッシュでうがいし、特に就寝前にはより丁寧にすることに気をつけています。おすすめ歯ブラシは、歯列矯正用の小さめのもの。ひとつひとつの歯を磨き、さらに歯間ブラシ(フロッシング)でデンタルケアを心がけています。最近では、歯磨き前にうがいして洗浄力を上げ、またホワイトニング効果のある「洗浄液」も人気ですから、ぜひチェックしてみて!

「咀嚼」も忘れずに!

そして、忘れていけないことは食事するときにきちんと咀嚼すること。殺菌作用のある「唾液」の分泌を増やし、口内を清潔に保つことにもつながります。 身体の健康のためにも、歯磨きだけでなく、歯間ブラシやマウスウォッシュなども併せて、デンタルケアを積極的に行いましょう。
(美巡セラピスト&漢方美容家 余慶尚美)

【関連記事】
朝食とらなくても必須?口臭予防の「歯磨き」タイミングとは

【参考】
『からだの健康は、歯周病予防から』 – 日本歯科衛生士会
リステリン – ジョンソン・エンド・ジョンソン

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