近年、さまざまなフルーツに美容効果があるといわれていますが、そのなかでもおすすめなのが「マンゴー」です。フルーツのなかでも少し高価ですが、その美容と健康成分は女性にも嬉しいものばかりです。
管理栄養士の筆者が、女性に嬉しいマンゴーの美容と健康成分についてご紹介します。
■南国フルーツ「マンゴー」の美容・健康成分
国産マンゴーの旬は、主に5月~8月頃です。汗をかく時期には水分補給としてもおすすめのフルーツです。
抗酸化力に期待「βカロテン」
マンゴーは青いうちは「ビタミンC」が多く、熟すほど「βカロテン」の量が増えるといわれています。βカロテンには抗酸化作用があるので、細胞老化を予防する効果が期待できます。若々しく肌を保つことにつながります。
また、体内では必要に応じて「ビタミンA」に変換されますが、ビタミンAは皮膚の健康維持に必要な栄養素です。不足すると肌がカサカサするなどの肌トラブルの原因となる場合があります。
βカロテンは、美肌作りには欠かせない栄養素といえますね。
腸内環境を改善「食物繊維」
フルーツのなかでも「食物繊維」が多いバナナより、マンゴーは食物繊維が豊富です(100gあたりの食物繊維の量は、バナナ1.1g・マンゴー1.3g)。
マンゴーには「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」が含まれています。身体に不要な老廃物を外に出し、便のカサを増して便通を良くする働きがあります。
便通が良くなることで身体の老廃物が減ると、便秘による肌荒れ対策にもつながりますね。
むくみ予防「カリウム」
マンゴーには「カリウム」も豊富に含まれています。塩分を摂りすぎると、身体は塩分濃度を下げるために水分を溜め込みやすくなります。そうすると、むくみの原因につながります。
カリウムは、身体の余分なナトリウムを外に出す働きがあるため、「足がむくみやすい」「生理前にむくみやすい」という人におすすめの栄養素です。
貧血予防に「葉酸」
女性に不足しやすい「葉酸」ですが、マンゴーにはほかのフルーツと比べて多くの葉酸が含まれています。「ビタミンB12」と一緒に、赤血球の生成を助ける働きをもつため、貧血対策のためにも摂りたい栄養素です。
また、葉酸は「たんぱく質」の合成にも必要な栄養素なので、しっかり摂取することで皮膚や粘膜を丈夫に保つことができますよ。
■ドライマンゴーも◎ヨーグルト漬けでカルシウム補給も
ドライマンゴーは乾燥している分、マンゴーよりも糖質が高くなりますが、βカロテンやカリウム、葉酸、食物繊維などの栄養素に大きな差はありません。手軽に食べられるうえ、マンゴーよりも安く手に入ります。
そのまま食べても良いのですが、一晩ヨーグルトに漬けておくこともおすすめです。ドライマンゴーがヨーグルトの水分を吸収して、生のマンゴーのようにプルプルの状態になります。
ヨーグルトに含まれる「カルシウム」も一緒に摂取することができますよ。
美肌やむくみ改善など、女性に嬉しい効果が期待できるマンゴー。スーパーで見かけたら、ぜひお手にとってみてくださいね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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