マスクをする機会が増えて、口紅を塗ることが減っているかもしれませんが、同時に唇のケアも疎かになってはいませんか? マスクをつけて唇がこすれると、荒れたりくすんだりしやすくなります。
ヘアメイクやコスメコンシェルジュのプロとして年齢に合わせた美を提案する筆者が、マスクをつける時こそ行いたい唇のケア法をご紹介します。
■唇は一番老けやすい?
長時間会話をしていると唇がガサガサに乾燥してしまい、「肌はうるおっているのに、唇だけ乾燥が気になる」ということはないでしょうか?
私達の皮膚には皮脂を分泌する「皮脂腺」と汗を出す「汗腺」があり、分泌された皮脂と汗が混ざることで、肌を保湿する「皮脂膜」が作られます。肌内部の水分が蒸発しないようにしたり、外部からの刺激から肌を守ってくれます。
唇が荒れる理由
なぜ唇だけ荒れるのかというと、唇には皮脂腺や汗腺がないため、皮脂膜が作られないためです。
唇がガサガサした時につい唇をなめてしまう方もいますが、なめて一時的に唇がうるおっても、水分はうるおいをキープすることができないので、時間がたつと蒸発してしまいます。そのため、唇の荒れは改善がむずかしいのです。
また、年齢とともに皮膚の水分量も低下してくるので、唇はほかの部位より乾燥が進みやすくなります。
唇の乾燥がひどくなると
唇の乾燥がひどくなると、唇のシワが深く刻まれてしまう場合があります。そうなると、口紅を塗っても輪郭がきれいに見えなかったり、時間がたつと口紅がにじんだりしやすくなります。
そのため、唇はスキンケアとは別にケアをすることが大切です。
■老け見えしない唇のケア方法
唇が老け見えしないためのケア方法をご紹介します。
パックをする
唇のパックには塗るタイプと貼るタイプがありますが、どちらも乾燥を防ぐ美容成分や保湿剤が入っているので、ふっくらした唇にしたい時におすすめです。
ただし、唇がひどく荒れている場合は刺激になることもあるので、使った時に刺激を感じた時は、使用を中止しましょう。
手軽にケアをしたい方には、ワセリンを塗る方法がおすすめです。ワセリンは高保湿、高密着なので、うるおいをキープする力がパワフルです。日中でも使いやすいので、気になった時にいつでも使えるのが特徴です。
唇専用のパックと違って美容成分が入っていないので、エイジングケアで使うというより、唇が荒れている時の保湿として使うイメージです。低刺激なので、唇がひどく荒れている時にも使いやすいでしょう。また、ワセリンを塗った上からラップをするとパックのようになり、ワセリンの密着度が高まります。
「唇は顔よりも乾燥しやすい」ことをふまえたうえで、唇のケアを行ってください。
(ヘアメイク/美容講師/美容ユーチューバー/ライター/美容師/メディカル美容矯正士/コスメ薬事法管理者 mayu3)
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