暑い夏も、冷えは女性の大敵です。「暑いのに汗をかけない」「一年中、靴下が手放せない」「いつも太ももが冷たい」ということはありませんか?
管理栄養士の筆者が、代謝を活発にする「生姜パウダー」と血流促進効果が期待できる「ココア」を一緒に摂取する”ジンジャーココア“についてご紹介します。
■アラフォー世代が陥る夏の冷え
夏は、外からの冷えに悩まされる「夏冷え」がありますね。
電車や車、職場やカフェ等でのクーラーによる冷えは、悩みの種です。しかもアラフォー女性は冷えを放置すれば、20〜30代よりさらに体調を崩しかねません。中には冷えの対策として一枚多く服をきたり、レッグウォーマー等を使用している方もいますね。
外からの冷えには身体を衣類で覆うことも大切ですが、体の中から冷えの対策をすることも重要になってきます。
夏の冷えに「ジンジャーココア」がおすすめ
ジンジャー(生姜)は、加熱・乾燥することで、身体を持続的に温めてくれる働きが生まれます。
ココアにはポリフェノールが多く含まれており、アンチエイジングに役立ちます。また、食物繊維が多く含まれていて、腸をきれいにしてくれる働きがあります。
これらの点でジンジャーココアは夏の冷えにぴったりといえるでしょう。くわしくご説明します。
■ジンジャーココアとは?
生姜とココアにはそれぞれ身体を温める成分が入っているため、一緒に摂取することで身体を温める効果の倍増が狙えます。
生姜の効果
生姜は身体を温める食材として有名ですよね。生姜の辛み成分は「ジンゲロール」と呼び、加熱すると一部が「ショウガオール」に変化します。
ジンゲロールもショウガオールも血行促進を促し芯から身体を温めてくれますが、生姜を生のまま摂取すると、一時的によくなった血流のために汗をかき、逆に身体を冷やしてしまうこともあります。
身体を持続的に温めるためには、加熱・乾燥した生姜パウダーを使いましょう。身体が温まると体調管理、生理痛の緩和、肌質の改善につながります。
ココアの効果
ココアの主成分は「ポリフェノール」です。このポリフェノールは強い抗酸化作用をもち、血流を促進する作用が期待できます。
ココアはチョコレートと同じカカオ豆から作られているため、カカオに含まれるたんぱく質の効果を得ることにもつながります。
■ジンジャーココアのレシピ
材料(1人分)
・生姜パウダー ひとつまみ
・ココア 出来上がり1杯分の分量
・砂糖 好みの量
作り方
ココアに、生姜パウダーと砂糖を加えて混ぜるだけで完成です。
■アイスココアでも冷えの改善は期待できる?
ココアに含まれるポリフェノールには、血流をよくする働きがあります。
とはいえ、やはり何杯も氷たっぷりの飲み物を飲むと、身体は冷えてしまいます。氷を少なめにして飲むといいでしょう。
アイスココアを作るときのポイント
(1)「ピュアココア」を使う
アイスココアを作るときに特にオススメしたいのが、「ココア飲料」ではなく「ピュアココア」を選ぶこと。ピュアココアには砂糖が入っていないので、カロリーを抑えることができます。
ココアはそのままいれてしまうとダマになるので、温めた少量の湯で練ってから加えるようにしましょう。
(2)ホットとアイスを飲み分ける
また、ココアを飲むときには、ホットココアとアイスココアを飲み分けましょう。
(1)クーラーの効いた部屋にいる場合は、ホットココア
(2)温かい場所にいる場合は、アイスココア
このように状況によって飲み分けると、さらに効果的です。アイスココアは氷を入れ過ぎないことを忘れないようにしましょう。
普段の飲み物をジンジャーココアに変えてみましょう。朝に飲むと身体が温まって目が覚め、夜に飲むと身体が温まって眠りやすくなります。ぜひ、お試しください。
(管理栄養士/おやこ食育プランナー/美食ライフプランナー やなぎさわ えりな)
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【参考】
※白鳥 早奈英 著、板木 利隆 監修『もっとからだにおいしい 野菜の便利帳』高橋書店(2009年)