身体を温める食材のひとつである「生姜」は、冷え対策・ダイエット・消化促進・殺菌・代謝促進などの効果が期待できます。
管理栄養士の筆者が、生姜の栄養成分についてご紹介します。
■生姜の栄養成分
生の生姜には辛み成分の「ジンゲロール」が含まれ、そのジンゲロールを加熱することで「ショウガオール」に変化するといわれています。
生姜は、「生」と「加熱したもの」では効果が異なることをご存知でしたか?
殺菌作用の強い「ジンゲロール」
生の生姜に含まれる「ジンゲロール」には、血行を良くする効果や殺菌作用が期待できます。ジンゲロールは、皮の付近に多く含まれるため、皮は剥かずに使用するようにしてください。
また、酸化しやすいため、空気に多く触れるとその働きを失ってしまう場合があります。細切りにするよりは薄切りにしたり、すりおろしたりして使うことをおすすめします。
ジンゲロールは一時的に身体を温めてくれますが、発汗が促されます。汗をかいた後は身体が冷えるため、「身体を芯から温めたい」という方は、加熱してから生姜を摂取する方法が良いでしょう。
ダイエット効果が期待できる「ショウガオール」
「ショウガオール」は体内で糖質と脂質を燃焼させて熱を作り出すので、身体を内側から温めます。体内から温まることで代謝がアップし、ダイエット効果や冷え改善が期待できます。
ですが、100℃を超えると働きを失ってしまうため注意しましょう。「生姜+コーヒー+牛乳」「生姜+味噌汁」などのやり方で、手軽に生姜をとり入れることができます。
いかがですか? 生と加熱では効果が異なる生姜ですが、自身の体調や目的などによって使い分けてみると良いでしょう。食卓に生姜をとり入れて、代謝アップを目指してください。
(管理栄養士/おやこ食育プランナー/美食ライフプランナー やなぎさわえりな
「すべての女性は美しい」をモットーに「食べる」ことを通して自分らしく育児も自分磨きも楽しむメソッドを提案。)
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