継続して摂ることで、皮下脂肪や内臓脂肪が減少することがわかっている「お酢」。とはいえ、毎日酢の物を作るのも面倒ですよね。
そこでおすすめしたいのが酢を使った調味料。作り置きできて、普段の食事やおやつに活用すれば簡単に食べられるので無理なく毎日続けられますよ!
■毎日大さじ1杯を目安に!
酢には、糖の吸収を穏やかにする働きがあるため、脂肪の蓄積を防ぐ効果が期待できます。実際、1日大さじ1杯(15mℓ)の酢を12週間摂ったミツカンの実験では、平均して皮下脂肪が約-6cm、内臓脂肪が約-5.5cm、腹囲は約-1.5cm減少したそうです。酢は、ダイエット効果だけでなく、血液をサラサラに保つ働きや、カルシウムの吸収を促して骨粗しょう症を予防する効果や疲労回復効果も期待できますから、積極的に摂りましょう。
■酢を使った調味料3つ
(1)酢たまねぎ
血液サラサラでお馴染みの玉ねぎと酢の組み合わせ。冷えの改善や代謝UPにオススメ!
<材料>
玉ねぎ:2個
酢:250cc程度
ハーブ:お好みで
<作り方>
1. 玉ねぎを繊維を断つようにスライスして30分空気にさらします。
2. 鍋に酢を入れ、お好みでローリエ、タイムなどのハーブ、玉ねぎを加えます。
3. 玉ねぎがしんなりするまで煮込み、消毒した保存ビンに入れて冷蔵庫で保存します。
<使い方>
サラダ、肉、魚、パスタのソース、冷奴の薬味として etc…
(2)トマト酢
トマトには、脂肪の燃焼を促す成分が含まれているため、ダイエットに特にオススメ! また、末梢部の血流を増加させ冷えを改善する働きがあることもわかっています。
<材料>
プチトマト:20個程度
酢:250cc
<作り方>
1.プチトマトを洗って、楊枝で数か所穴を開けます。
2.鍋に酢とプチトマトを入れ、ひと肌程度に温まったら消毒した瓶に入れ冷蔵庫で保存します。
3.一晩漬けたら食べられますが、日を追うごとにまろやかな味わいに変わります。
<使い方 >
サラダのドレッシング、肉、魚のソース、スムージーに、炭酸水で割ってトマト酢ドリンクetc…
(3)バナナ酢
食物繊維とオリゴ糖の豊富なバナナで便秘解消のサポートに!
<材料>
バナナ:2本
酢:300cc
<作り方>
1.バナナは1cm程度の輪切りにします。
2.鍋にバナナと酢を入れ、ひと肌程度に温まったら消毒した瓶に入れ冷蔵庫で保存します。日を追うごとにまろやかな味になるので、酢の酸味が苦手な方は、2〜3日経ってバナナがトロトロになってから食べましょう。
<使い方>
ヨーグルトやアイスクリームに、水や炭酸水で割ってドリンクに、スムージーや牛乳、豆乳にetc…
酢を毎日飲むと思うと面倒ですが、調味料として使えば、毎日の食生活に取り入れやすいですよね。美味しくヘルシーな酢を使った調味料、ぜひお試しあれ!
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ
料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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【参考】
※食後の血糖値上昇を穏やかに – ミツカン
※お酢の継続摂取で内臓脂肪が有意に低下! – ミツカン
※成分情報 酢 – わかさ生活
※スーパー酢玉ねぎでサラサラ血液になる – からだにいい食べ方 2014夏(芸文社)
※トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見 – 京都大学
※トマト酢の効果の検証 – ライオン