仕事中は座りっぱなしで家ではゴロゴロとしてしまい、「わかってはいるけれどなかなか運動ができない」という人は多いですよね。
そんな運動不足の人は、日常生活のなかで「ながら運動」を行うことがおすすめです。日常生活の習慣にすれば、特別に時間を設けなくても自然と運動ができます。
理学療法士の筆者が、日常生活のなかでできる「ながら運動」をご紹介します。
■歯磨きしながらストレッチ
足を前後に開いて、アキレス腱のストレッチをしながら歯磨きをすることを習慣にしましょう。
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨をつなぐ腱で、歩いたり走ったり、跳ぶ、回転するなどのさまざまな運動で、負荷のかかりやすい部分です。ここが断裂をおこすと、歩く時に痛みが出るのはもちろん、治るまでに3ヶ月以上の時間がかかります。
■デスクで座りながら筋トレ
イスに座ったら、両太ももをぴったりくっつけるように意識します。
太ももの内側の筋肉(内転筋)は、年齢と共に筋力が落ちやすくなります。若さを保つためにも、この内転筋を常に意識していると、姿勢の崩れ防止にも役立ちます。
■トイレに行く時に「ながら体操」
両手を肩に置いて肘で大きな円を書くように回します。肩甲骨近辺から肩周りにかけて温かさを感じてください。
特に、仕事でこり固まった肩周りをほぐすためにも、トイレに行く時に毎回やってみてくださいね。トイレに行く時に1回行うと決めて、これが積み重なると、結構な回数になりますよ。
■階段を使って運動量UP
はじめからエスカレーターを一切使わず、全部を階段にすると、ハードルも高いし続きません。まずは、「会社に行く時だけ階段を使う」「上りだけ階段にする」など、マイルールを決めて行いましょう。
はじめは少しキツイかもしれませんが、続けていくと身体が慣れていきます。
普段の生活のなかに「ながら運動」をとり入れると、運動が習慣化されやすいのでおすすめです。習慣化するためには、いつもの生活のなかに少しずつとり入れていくことが大切です。
(著者/講師/理学療法士 矢間 あや)
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