「ラフでこなれ感のあるスタイルにしたいのに、疲れているようなぼさぼさヘアになってしまう」という方も多いと思います。簡単そうに見えるのに、実際にやってみるとうまくできない時もありますよね。
美容師の筆者が、お疲れヘアに見えないラフなひとつ結びのコツをご紹介します。
■質感が大切
疲れて見えるヘアと疲れて見えないヘアのポイントは、「質感」だと思います。
肌だけではなく、髪も乾燥します。ドライなパサパサした髪質感だと疲れて見えるため、つや感は大切です。
こちらの画像は、NGの髪質です。毛先がパサパサとして、疲れているような印象を与えてしまいます。
こちらの画像は、つや感のある髪質です。同じヘアスタイルでも品が感じられますよね。
このように、同じ毛束でも質感によってイメージは大きく変わります。パサついて見えないように、毛先にワックスやミルクなどをつけることをおすすめします。
■髪をラフに巻く
ひとつ結びでオバ見えしないためには、髪の毛を軽く巻いておくのがおすすめです。
髪の毛をラフに巻いてから結ぶことでほどよく華やかさが出ますが、やりすぎは禁物。巻き方にもコツがあります。
画像は、巻きすぎて甘くなりすぎたNGの巻き髪です。強めに巻くのが好きな方は良いと思いますが、ラフな巻き方かといわれると巻きすぎている感じがします。
ラフさを出すには、抜け感も必要なのです。お疲れヘアに見えないラフな髪の巻き方をご紹介します。
やり方
(1)まず、こめかみから上と下に髪を分けます。下の髪の、長さの半分にあたる毛先部分を、外、内、外の順に上に向かって巻いていきます(画像1〜3)。
(2)先ほど巻いた髪の顔回りの根元部分をボリュームを出すように巻きます(画像4)。
(3)次に、最初に分けた上の髪の、長さの半分にあたる毛先部分を、内に巻きます(画像5)。
(4)(2)同様に、根元部分の髪を少量とってボリュームを出すように巻きます。その時、抜け感を作るため、巻く所と巻かない所を交互に作ります(画像6〜8)。
(5)ワックスをつけて手ぐしでまとめ、髪を結びます。結び目からルーズに髪を少し引っ張り出し、ラフ感を出せば完成です。
ヘアアクセサリーをつけても可愛いと思います。髪を巻きすぎず、巻くところと巻かないところをトップに作ることで、より抜け感がうまれます。
■ただの一つ結びにならないようにメリハリを
ただボリュームを出すだけだとメリハリがなく、頭が大きく見えてしまいます。最近はマスク生活が続き、どうしても面長で横にワイドに見えやすいです。
こちらの画像は横と縦にボリュームを出しすぎており、マスクのボリュームと髪のボリュームでかなりワイドに見えます。
こちらの画像は、先ほどより少し縦長にまとめて(マスクで横にワイドに見えるため)、頭の丸さを少し大きくなるようルーズにくずしたためすっきり見えています。
このように、顔の形や頭の丸さを意識してくずすと上手くいきますよ。丸顔が気になる方は縦長にボリュームを出し、面長が気になる方は横にボリュームを出しましょう。
エラが張っているのが気になる方は、張っている部分よりも上の位置でボリュームを出すと上手くいきます。
立体的なスタイルになることで、よりメリハリがでてこなれ感がでます。ぜひ、試してみてください。
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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