マスクが日常になった今、油断しがちなのが「口臭」。口臭は気をつけていないと、慢性化してしまう場合もあります。
インナービューティー料理研究家の筆者が、口臭対策におすすめの食材や生活のなかで気をつけたいポイントをご紹介します。
少しずつ人と会う機会、少人数で食事をする機会なども増えつつあります。口臭を気にせずにつかの間の大切な人との時間を楽しむためにも、ぜひチェックしてみてください。
■口臭の3大原因
口の中にいる細菌が出す「揮発性ガス」が口臭のもととなっているようです。口臭を防ぐためには、このガスの発生を抑えることが大切です。
唾液量の低下
よく噛むことは食事の基本ですが、柔らかいパンや麺類が中心の食事では噛む回数が減り、唾液の分泌量が減りやすいです。繊維質の多い野菜類や噛み応えのある肉類などを日々の食事にとり入れることで栄養バランスも整い、噛む回数が増えることで唾液の分泌量も増えます。水分も唾液のもとになるので、しっかりとるよう心がけましょう。
また、マスクをつけた時に鼻呼吸ではなく口呼吸をすると、唾液の分泌量が減りやすいといれています。「人の少ない場所ではマスクを外す」「呼吸のしやすいマスクを選び、鼻呼吸を心がける」ということも大切です。
口臭予防のためにもとりあえずマスクをつけるのではなく、鼻呼吸がしやすく衛生面にもすぐれたマスクを必要に応じて正しくつけることにシフトしてみましょう。
疲労やストレスも唾液量低下につながります。十分に睡眠をとり、リフレッシュタイムをとり入れるなどをして、疲れを溜め込まない工夫もしてみてください。
オーラルケア不足
歯磨きの回数が少なかったり、きちんと奥歯まで磨けていなかったりして「磨き残し」があると、歯の隙間に残った食べ物のカスが臭いの原因につながることもあります。歯石の蓄積にもつながるので、磨きやすい歯ブラシで丁寧に磨きましょう。
筆者かかりつけの歯科医によると「毎回、できれば最低5分間は歯と歯茎を丁寧に磨き、歯間ブラシも活用してトータル10分ほどオーラルケアに時間をかけることが理想」とのことでした。在宅勤務の機会が増えた今こそ、「毎食後の丁寧な歯磨き」を目標にしてみてはいかがでしょうか。
虫歯・歯周病などの放置
歯科医院での定期健診や虫歯の治療を正しく行うことも口臭対策には欠かせません。歯石が溜まった状態や虫歯の放置は口臭を悪化させる場合もあります。
かかりつけの歯科医を決め、定期的に通うようにしましょう。歯の健康は口臭対策だけではなく、生活習慣病対策などの健康な体作りにも欠かせません。
■食事・生活の中でのおすすめ
ハーブやスパイスを料理にとり入れる
香りの良いハーブやスパイスを料理にとり入れることも、口臭対策におすすめです。
特に、殺菌作用の高い「ローズマリー」は、肉料理の付け合わせにぴったりです。ベランダやキッチンでも育てやすいですよ。魚料理には、消臭効果の高い「タイム」や「セージ」がおすすめです。
さわやかな「ミント」は、リンゴやレモンなどのフルーツと一緒にミネラルウォーターに入れて一晩おけば「デトックスウォーター」が完成します。マイボトルに入れておけば、仕事中の水分補給に最適です。
疲労回復に役立つ食材を
疲労物質の代謝をサポートする「ビタミンB群」は、豚肉や豆製品に多く含まれています。アスパラガスに豊富な「アスパラギン酸」も疲労回復に効果が期待されている栄養素です。
みかんなどの柑橘類の香り成分には、リフレッシュ効果も期待できます。日々の食事に上手にとり入れてみましょう。
リラックスできるお好みのアロマの香りを寝室に満たしたり、ハンカチに香りを映して持ち歩くなど、アロマの香りでストレスケアやリフレッシュをすることもおすすめです。
口臭にはさまざまな要因と対策があり、口だけではなく体中の美と健康にもかかわることがわかりましたね。できることから今すぐとり入れ、口臭対策と同時に健美な体作りを叶えましょう。マスクを外しても、いつでも自信をもてる健やかな自分でいたいですね!
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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