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更年期の不調を和らげる野菜3つ

管理栄養士
やなぎさわ えりな

漢方は、生薬として古くから人々の健康と美容を支えてきました。たとえば、漢方の考え方の一つに「医香同源」という言葉があり、植物のもつ芳香成分は、日々の疲れやさまざまなストレスによって崩れた身体のバランスを整える働きがあるといわれています。

玉ねぎ

管理栄養士の筆者が、更年期症状の緩和や、美肌・アンチエイジングのために取り入れたい漢方の考え方をご紹介します。

■漢方とは

漢方とは

漢方は鍼灸や食養生を含めた医学を意味しており、「一物全体」という考え方があります。

私たちが食べる食物や動物はもともとひとつの命として存在し、生きていくために必要な要素がバランスよく含まれています。つまり、「丸ごと食べてこそバランスがとれる」という考え方です。例えば、「精製された白米より、玄米の方が身体に良い」という意味合いになります。

「食材」を漢方目線で見た時の、身体に対する働きについてお伝えします。

■更年期と漢方

更年期とは、閉経前後に女性ホルモンのバランスが大きく変化して起こる、さまざまな肉体的・精神的な不調の総称のことをいいます。

漢方では、気滞タイプと瘀血(おけつ)タイプに分類され、「血が滞っている」状態を表しています。更年期症状を和らげたり美肌を作るための第一歩として、身体を温め、血の巡りをよくする食材を積極的に摂取することが肝心です。

血の巡りを良くする食材

血の巡りを良くする食材としては、生姜・にら・にんにくの芽・唐辛子・ウコン・小豆・黒豆・にんにく・ピーマン・青梗菜・玉ねぎ・なすなどがあります。

このなかで特におすすめしたい食材は、「にんにく」「青梗菜」「玉ねぎ」の3つです。

にんにく

にんにくは強壮にすぐれており、世界中でパワーの源として用いられています。血行をよくして身体を温める作用があるので、冷え性の方におすすめの食材です。

チンゲン菜

身体の余分な熱を冷まし、イライラや落ち込みを改善して、心を落ち着かせる作用があります。更年期症状や、生理、PMS等で悩んでいる方は、チンゲン菜をお浸しや味噌汁にしたり、サラダ等に使用したりして、とり入れてみてください。

玉ねぎ

甘みは滋養強壮になり、辛みは血の滞りを解消するといわれています。玉ねぎは胃の働きを高めるので、食欲不振や胃もたれをケアする作用が期待できます。さらに、玉ねぎには血液をサラサラにする成分が含まれているので、健康を意識したい大人女性にはもってこいの食材です。

玉ねぎを使ったおすすめレシピは、「玉ねぎドレッシング」です。玉ねぎをみじんぎりにして、コメ酢、砂糖、食塩、油で味付けをするだけで完成します。サラダにはもちろん、魚、肉料理にも合いますよ。油はオリーブオイル、ごま油、アマニオイル等、お好きなものを使用してください。

「ストレス」「冷え」「過労」は、血の巡りを悪くする三大要因になるので、日々気をつけたい項目です。特に、30歳を過ぎると筋肉が落ち、それに伴い代謝が落ちて、身体が冷えやすくなります。身体が冷えると老け見えにつながります。毎日の料理に身体を温める食材を積極的に加えて、身体のなかから温めることを意識しましょう。

(管理栄養士/おやこ食育プランナー/美食ライフプランナー やなぎさわ えりな)

 

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