「魚焼きグリル」は、意外と使いこなせていない人が多いでしょう。焼くだけで美味しいグリル料理は、実はとても便利ですよ。忙しい人ほど、使いこなさない手はないと思います。
インナービューティー料理研究家の筆者が、焼くだけで美味しくなる美容食材と、美容に嬉しい栄養ポイントをご紹介します。
■魚焼きグリルを使うメリット3つ
(1)時短
魚焼きグリルを使えば、コンロやレンジが空くので同時に数品の調理が可能になります。
塩を振ったりバターを加えて蒸し焼きにするだけで美味しくなるグリル料理を上手にとり入れることで、全体の調理時間が短くなります。
(2)直火加熱で美味しさアップ
魚焼きグリルを使えばこんがりとした焼き色や香ばしさがついたり、肉や魚の余分な脂を落とすことができます。食材本来のうまみを引き出しながら、レンジやフライパン調理では叶わない美味しさをプラスすることができます。
焼き魚などは直火ならではの美味しさがありますよね。五感が満たされる料理が一品加わるだけで、食事の満足感も高まります。
(3)洗い物がラク
アルミホイルを活用したり、一度に数種類の食材をグリルすることで調理に使う鍋やフライパンを減らせるため、洗い物が少なくてすみます。
忙しい日に洗い物が減らせて時短調理が叶うなら、活用しない手はありませんよね。
■焼くだけで美味しい美容食材
グリル調理に向いているおすすめの食材をご紹介します。
ブリの切り身
冬が旬のブリは、抗酸化作用の高い「ビタミンE」や貧血対策に欠かせない「鉄」、重要なエネルギー源である良質な「たんぱく質」、女性ホルモンの働きをサポートする良質な「脂質(DHAやEPA)」などが豊富な優秀食材です。つやプラ世代が意識して摂りたい「カルシウム」も豊富です。
シンプルに塩焼きにしてレモンをキュッと絞ったり、ポン酢を少しつけて食べるだけでも美味しいですよ。
鮭(サーモン)の切り身
鮭には、抗酸化作用の高い色素成分「アスタキサンチン」が豊富です。ブリと同様、「カルシウム」や良質な「たんぱく質」、良質な「脂質」も含んでいます。アンチエイジングをサポートしつつ、ほかの重要な栄養素も補給できるなんて嬉しい限りですね。
塩鮭はそのまま、サーモンなら塩コショウをまぶしてからスライスした玉ねぎやキノコ類、バターと一緒にアルミホイルにくるんでホイル焼きにすると、簡単かつ、美味しくいただけます。タイムなど好みのハーブを加えると香り高く仕上がりますよ。
ししゃも
シシャモは骨ごと美味しく食べることができる魚です。特に、「カルシウム」不足の時におすすめの食材です。
カルシウムは、骨粗しょう症対策のためにも日々意識して摂りたい栄養素のひとつです。筆者は、ししゃもに粉チーズをまぶして食べることがお気に入りです。
キノコ類
キノコ類もグリル調理に向いています。キノコ類にはカルシウムの吸収をサポートする「ビタミンD」や、整腸作用の高い「食物繊維」が豊富です。
エリンギやシイタケなどの大きなキノコはスライスしたり半分に切り、シメジやえのきなどの細かいキノコはほぐし、ホイルにくるんでバターと一緒に蒸し焼きにすると美味しいですよ。
パプリカ
パプリカは通年手に入りやすい食材で、抗酸化作用の高い「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」を含む優秀な食材です。アンチエイジングの強い味方です。
丸ごとだとグリルに入らないことが多いため、半分または1/3に切って筋・種・へたを除いてからオリーブオイルを薄く表面に塗って焼くことがおすすめです。黒く焦げた場合は、加熱後に氷水につけると簡単に薄皮をはがすことができます。
甘みが強くなったパプリカはそのままでも十分美味しいですよ。
その他
他にも、皮を剥いて1cm幅の輪切りにした「山芋」や「厚切りハム」「厚切りベーコン」「そら豆(さやごと)」などがグリル調理に向いています。
うすあげをピザ生地に見立て、残り野菜などを細かく刻んだものとピザ用チーズをのせて焼くのこともおすすめです。おつまみ感覚のちょっとしたおかずになりますよ。
ご紹介した食材を数種類組み合わせて一度にグリルで焼けば、調理の手間も省けて洗い物も少なくてすむうえ、栄養バランスも自然と整います。忙しい日はもちろん、普段からグリル調理を活用して手軽に身体の中からキレイを磨きましょう。
(インナービューティー料理研究家 フードコーディネーター 國塩 亜矢子)
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