皆様は「育毛剤」を使用されていますか? 育毛剤と聞くと何か特別な感じを受けるかもしれませんが、頭皮環境を整えるためには、必須のアイテムになります。
男性で薄毛の方が使用するイメージがありますが、近年、女性用の育毛剤も様々なメーカーから出ています。
美容師の筆者が、女性の育毛剤にはどんな効果が期待できるのか、使用方法なども含めご紹介させていただきます。
■女性にも「育毛剤」が必要な理由
頭皮も、皮膚の一部です。お顔の肌にスキンケアをしたり、身体にボディケアをしたりしているのに、頭皮のケアは何となく後回しにしがちですよね? でも肌と同じで、頭皮も乾燥しますし、有効成分も欲しがっています。
育毛剤の働き
・髪の毛にハリコシが出る。
・髪に必要な成分を行き渡らせることで、血行を良くし、抜け毛や薄毛の予防につながる。
・頭皮環境を整えて頭皮の乾燥を防ぎ、健やかな頭皮を保つ。
最近だと、白髪の2大要因のメラニン減少、酸化ストレスに働きかけてくれる成分を配合した、白髪の予防が期待できる育毛剤も出ています。
「育毛剤」と「頭皮ローション」の違い
頭皮の保湿に使用する「頭皮ケアローション」も販売されています。
頭皮の乾燥が気になる方は、頭皮ケアローション。地肌の乾燥だけでなく、髪の毛の質や抜け毛などが気になる方は、育毛効果のある「育毛剤」を使用するなど、目的によって選ぶと良いでしょう。
予防のために早くから使ってもOK
「まだ育毛剤を使うほどの年代じゃない」と考えている方もいらっしゃると思います。でも、予防のためには早すぎるということはありません。
「年齢を重ねても、髪の毛の悩みがない状態でおしゃれを楽しみたい」という思いから、筆者も予防のために、身体の変化が感じられる20代後半から女性用育毛剤を使用しています。
画像は、筆者が使用しているR-21 ボタニエンススキャルプサプリ(サンコール 120ml 税抜価格3,900円)。血行を促進する作用のあるピディオキシジル(POD/ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド)が配合してあり、育毛作用が期待できます。
髪や頭皮は、食べ物でいい成分を摂取したとしても、なかなか効果のでにくい箇所だからこそ、出来ることから始めてみるのもおすすめです。
■育毛剤の使用方法
まずは、説明書に記載されている使用回数、使用量を確認しましょう。
育毛剤はすぐに効果が実感できるわけではなく、長期戦です。短期間では効果が感じられず、毎日続けるのもめんどくさいというお声もうかがいますが、それもそのはず。
髪の毛は通常、成長期(3~6年)、退行期(2~3週間)、休止期(2~3カ月)の3つのヘアサイクルを経て生え変わります。ですから、効果を感じるのには時間がかかってしまうのですね。
正しい使用方法で根気強く持続されることをおすすめします。
育毛剤の使用手順
(1)頭皮全体に育毛剤を塗布します。液状になっているものが多いので、垂れないように、塗布したらすぐに指の腹でやさしくなじませましょう。
(2)そのまま指の腹を使い、やさしく頭皮を動かすように頭のマッサージをしましょう。そうすることで、育毛剤がいき渡り、血行も良くなります。
■育毛剤を使用するのに効果的な頭皮の状態は?
シャンプー後の清潔な頭皮に使う
シャンプーで汚れや余分な皮脂を落とした「清潔な頭皮」に使用しましょう。
頭皮をしっかり乾かすことが大事
頭皮をしっかりタオルドライしてからつけることをおすすめします。
育毛剤を付けた後は必ず、ドライヤーを使ってしっかり乾かすようにしましょう。塗れたままの髪の毛は雑菌が繁殖しやすく、頭皮トラブルにつながるため、せっかく塗布した育毛剤の働きが半減してしまいます。
スカルプケアも行う
通常のシャンプーだけだと、毛穴の汚れが落としきれず、汚れが蓄積していることもあります。
定期的に毛穴の洗浄も行うことで、育毛剤の働きも高まるので、スキャルプケアシャンプーを使用したり、美容室でも毛穴洗浄を行ったりしましょう。
スキャルプケアシャンプーは、市販でも販売されているため、ご自宅でも気軽に毛穴洗浄がしやすいアイテムです。
地肌から生えてきた髪の毛は、紫外線やカラーやパーマなどの薬液などによって、だんだんとダメージを受けていきます。最初にいかにしっかりした髪の毛が地肌から出てくるかで、そのあとの髪の状態が変わってくるともいえます。
年齢を重ねてもおしゃれな髪型を楽しみたい、ハリのある髪の毛でありたいからこそ、「育毛剤」での頭皮のケアを早めに始めてみてください。
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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【参考】
※商品案内 - サンコール