春の風物詩的な存在の「菜の花」ですが、冬真っ盛りの1月から少しずつスーパーに出回りはじめます。老廃物の排出や免疫力強化、美白・美肌などに役立つ栄養素を含むことから、冬から春のお悩み改善におすすめの野菜です。
ベジ活アドバイザーの筆者が、菜の花の美容効果を高める食べ方&菜の花にちょい足ししたいおすすめ食材をご紹介します。
■菜の花の栄養素
菜の花の緑色の色素に含まれる「クロロフィル」は、デトックス作用があるので老廃物の排出に役立ちます。コートを脱いで薄着になる春の体重管理におすすめです。
また、免疫力強化に役立つ「ビタミンC」、バリア機能を高める「β―カロテン」を多く含みます。季節の変わり目特有の不調改善のためにもとりたい野菜ですね。
■菜の花の美容と健康効果を高めるちょい足し食材
「オリーブオイル調理」で肌のバリア機能を高める
湯掻いて食べるイメージの強い菜の花ですが、油との相性も良い野菜です。菜の花に含まれる「β-カロテン」は油と一緒に摂取することで体内での吸収率を高めます。
オリーブオイルは「オレイン酸」の他にも、肌にうるおいをもたらす「植物性スクワラン」や「ビタミンA」などの有用成分も含むので、β-カロテンで肌のバリア機能を高めながら美肌に導きます。
ダイエット効果を高めたいなら「マイタケ」
菜の花は100gあたり約33カロリー。糖質も1.6gと低く、ダイエット中でも安心して食べられる野菜です。デトックス作用がある「クロロフィル」も含むため、冬の間に溜め込んだ老廃物の排出にも役立ちます。
ダイエット中なら、同じく糖質・カロリーともに低い「マイタケ」と加えるとなお良いです。マイタケにはマイタケにしか含まれない独自成分「MXフラクション」が含まれています。MXフラクションは、太りにくい身体作りに役立つとして知られている成分です。
スープや味噌汁、ホットサラダなどにして、良いところどりを狙ってみてはいかがでしょうか。
更年期世代のお悩み緩和に「豆乳」
菜の花は、アンチエイジングにも役立つ野菜です。菜の花に含まれる「スルフォラファン」は、老化の原因につながる終末糖化産物(AGE)の血中濃度の低減に役立つことがわかっています。
豆乳に含まれる「大豆イソフラボン」は骨の健康を保つ働きがあるため、菜の花と豆乳を一緒にとれば更年期世代のお悩み改善の手助けになりますね。クリームソースにしてパスタや鶏肉とあわせると美味しいですよ。
苦味軽減のポイントは「茹でる」「脂調理」
ほろ苦さが醍醐味の菜の花ですが、その苦さが苦手という人も多いですよね。茹でると苦味成分もゆで汁に溶けるため、苦さを軽減することができます。
脂と一緒にとる調理テクニックもあります。菜の花をベーコンやマヨネーズなどの油脂と一緒に調理・調味すると、苦味がマイルドになります。
ただ、あまり茹ですぎてしまうと「ビタミンC」や「葉酸」などの栄養が減りますし、油脂が多くなればヘルシーではなくなります。目的によって加減するようにしましょう。
ご紹介した食材を組み合わせて、春のお悩み解決にお役立てくださいね。
(ベジ活アドバイザー 生井 理恵)
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【参考】
※菜の花 – カロリーSlism
※オリーブ油 – わかさ生活
※イソフラボン – わかさ生活
※葉緑素(クロロフィル) – わかさ生活
※スルフォラファンとは? – 村上農園
※わさび菜の巻(PDF) – 東京多摩青果
※五味に及ぼす油脂の影響 – J-Stage
※「まいたけ」だけが持つダイエットパワー。「MXフラクション」に注目! – 雪国まいたけ