「リップを塗ってもカサカサが良くならない!」とお悩みの方はいませんか? 乾燥するからと、こまめにリップクリームやグロスを塗る人は要注意! 実は塗り過ぎが乾燥の原因になることもあるのです。そこで今回は、美容皮膚科銀座よしえクリニックの廣瀬嘉恵先生にリップクリームの正しい使い方と、唇のケアについて教えていただきました。
■ 原因はコレ! カサカサ唇になるNG習慣5つ
1. 唇をなめてしまうことがある
2.不規則な食生活や生活習慣を繰り返している
3.体調不調を感じる
4.リップクリームを1日に何度も塗り直すクセがある
5.メイクはゴシゴシ落としてしまう
あなたはいくつあてはまりましたか? 唇を保護するためのリップクリームですが、使い過ぎは過剰保護になり、自浄作用が低下するので実はあまりよくありません。それでは正しい塗り方や頻度について、紹介します。
■意外と知らない!?リップの効果的な使い方
リップの塗り方は「タテ塗り」が基本です!
ほとんどの人はリップクリームの横塗りをしていますが、唇の構造は縦に繊維が入っているため、縦方向に動かすのが、実は正しい使い方です。グリグリ塗るのではなく、唇の形を崩さないよう、できるだけやさしくトントンと押すように塗ります。また、リップクリームが冷えている場合は先端を温めて優しく塗りましょう。塗りやすい素材のものを選ぶのもポイントですね。
頻度は1日5回が目安
唇には本来持っている治癒力が備わっており、荒れやひび割れに対しても自力で治そうという力があります。にも関わらず、保湿効果のあるリップクリームを塗りすぎると、唇のベタつきやクリームが唇に浸透しきれず荒れてしまうなど、逆効果になることもあるそう! ですから、塗り過ぎは禁物です。たとえば入浴後、食後、寝る前など、時間やタイミングを決めて1日に5回程度に抑えて使いましょう。
■ リップクリームだけじゃない!ぷっくり唇を保つケアのコツ
汚れの落とし方
唇はターンオーバーが早いため、ケアした分だけ成果が出やすいパーツ。ですが、口紅やグロスを落とすときにゴシゴシとこすると摩擦の刺激で色素沈着する可能性があります。肌同様、丁寧なクレンジングが大切です。定期的なスクラブも、代謝が促され潤いの吸収がよくなるので、おすすめですよ。
実はインナーケアも大事!
ダイエットなど油を控えた食事は、お肌や唇の潤いも不足する可能性があるので要注意! 普通の食生活を送っている方でも、ビタミンB2とB6が不足すると荒れやすくなります。また、鉄分不足は唇の血色を損なう可能性がありますので、きちんと補うように心がけましょう。
いかがでしたか? 唇のカサカサがなかなか改善されないときは、色つきリップなどではなく、治療目的の機能性リップがおすすめです。アレルギー反応やかぶれを起こしている場合は、一度皮膚科に相談するのが無難です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
(リンパ・ハーバリスト/ビューティーヘルスライター 町山町子)
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【取材協力】
※美容皮膚科銀座よしえクリニック