乾燥が気になる今日この頃。毎日トリートメントをしているのに、すぐに髪がパサパサしてしまうという悩みを抱えてはいませんか?
毎週のようにサロントリートメントをするには、お金も時間も必要ですよね。
ヘアジャーナリストの筆者が、プロも実践する「お家トリートメントの力を最大級に上げる方法」をご紹介します。
■プロが自宅でも行う浴室内でのテクニック5つ
ヘアサロンでスペシャルトリートメントをしてもらうと、その場で髪がうるおっていることを実感できますよね。
「使っているトリートメントがいいものだからでしょ?」と思われる方もいると思います。もちろん、それも要因ですが、これに加えて美容師さんならではのテクニックがトリートメントの効果を最大限に引き上げているのです。
筆者が人気美容師さんたちを取材するなかで見つけた、ドラックストアで買えるトリートメントでももっちりツヤ髪になれる方法は以下になります。
(1)シャンプーは頭皮のみを洗う
最近は、シャンプーで頭皮のみを洗うことがすっかり定着してきたように感じます。シャンプーとは、基本的に頭皮を洗浄するもの。髪をゴシゴシとこすると摩擦がおき、キューティクルが傷ついてバサ髪の原因につながってしまいます。
なるべく髪を触らず、摩擦をさけることが重要です。頭皮をマッサージするように洗浄したら、その泡で髪を包み込むように毛髪を洗い、極力髪を傷つけないようにしてトリートメントの施術に移行しましょう。
(2)トリートメントをする前に髪内部の水分を出す
すすぎは十分に行いましょう。泡をしっかりすすぐことはもちろんですが、十分に髪をぬらすことで髪が膨潤し、キューティクルが開きます。すると、後に入れるトリートメントの浸透力がグンと高まります。
2分ほどかけてしっかりとすすいだら、髪を4ブロックぐらいに分けます。それぞれを指に巻きつけたら反対の手のひらでやさしく握り、髪内部に入り込んだ水分を出しましょう。
髪の中に水分があるとトリートメントが入り込む隙間がなくなり浸透力がガクッと落ちるので、水分をしっかり抜くことがとても大切です。
(3)トリートメントは毛先~中間へ3回に分けて塗布
最初に、傷んでいる毛先からトリートメントを塗布し、徐々に上へと馴染ませていきます。3回ぐらいにわけて行いましょう。
この時、トップにはなじませないようにします。根元側は生えたばかりの毛髪なので最も健康的な部分です。トリートメントが必要ないうえ、トリートメントを塗布することで根元がペタンとしやすくなります。
後のブローで、ふんわり感が出にくくなることもあります。特に、軟毛や薄毛、細毛の人は気をつけましょう。
(4)粗めのコームでとかす
トリートメントを塗布したら、中間から毛先に向かってコームでとかしましょう。このプロセスを入れることでトリートメントが均一につき、塗りムラを防げます。
ただし、コームの目が細かいとせっかく塗布したトリートメントがはがれてしまいますから、必ず粗めのコームを使用しましょう。
(5)指の腹でトリートメントを押し込む
ふたたび髪全体を4~6ブロックに分け、それぞれクルクルと指に巻きつけます。反対の手の指の腹を使って、表面についているトリートメントを中に入れるイメージで上から押し込んでいきましょう。
浸透力が高まり、プルンとうるおう感覚が感じられると思います。その後、ぬるま湯で洗い流します。
さらに効果アップを狙いたい場合
タオルなどで髪を包み、そのまま5分程度放置してからすすぎます。また、タオルドライの際に髪をこすると摩擦によりパサつきやすくなってしまいますので、タオルで毛束を挟んで上からポンポンと押しながら水分を吸いとるようにしましょう。
ドライヤーを行う前にアウトバストリートメントを塗布することで、熱ダメージから髪を守ることで内部に入ったトリートメントの流失を防ぐことにつながります。
普段使いのトリートメントでも、きちんとしたプロセスを行えば今以上にうるおいをキープしやすい美髪に導きます。簡単ステップのプロのワザを覚え、冬の乾燥髪もしっとりなめらかな質感に向上させてみてください。
(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)
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