しっかりメイクをしているつもりなのに「今日すっぴん?」といわれたら、ショックを受ける方は少なくありません。実際に筆者がメイクアップレッスンをしているとこのようなお悩みの声を聞くことがあります。
メイクアップアーティストの筆者が、すっぴんに見えてしまうメイクの原因と対策をご紹介します。
■すっぴんに間違えられるメイクの特徴
・肌がキレイに見えていない。
・メリハリがなく、のっぺりとして見える。
・ポイントメイクの効果が弱すぎる。
・全体的になんとなく薄くつけているだけ。
・顔色が悪く、疲れて見える。
・テカリがある。
つやプラ世代に必要な”メイクアップによる効果”が出ていない=すっぴんに見えるということです。効果の弱いベースメイク、目元や眉などのポイントメイクは老け見えの原因になりかねません。
■すっぴんに間違えられるメイクの原因と対策
代表的な3つのNGメイクの対策方法をご紹介します。
(1)ファンデーションを顔全体に均一に塗っている
肌を美しく見せるためのファンデーションですが、塗り方によっては逆効果になります。厚みに関わらず均一に塗るとのっぺりと見えるので、下記のポイントを意識して仕上げましょう。
(1)少量のファンデーションを生え際やフェイスラインに向かって薄くなるように馴染ませる。
(2)頬骨の上に同じファンデーションを重ね付けして立体感を出す。
(3)テカリの出やすいTゾーン、キメの粗い部分にはフェイスパウダーをつける。
顔には元々立体感や凹凸がありますが、ファンデーションを均一に塗ることで影が消えてのっぺりと見えやすくなります。それを回避するためには、頬にファンデーションを重ね付けすることが有効です。
目元のくすみ、くま、シミなどは必要に応じてカバーしましょう。お悩みのある大人肌には、フェイスパウダーによる美肌効果が強い味方になってくれます。
(2)派手になることを恐れて薄すぎメイクになってしまう
「派手になるのが怖くて薄すぎメイクになる」「怖いが故に頃合いの良いメイクのバランスがわからない」という方もいらっしゃいますよね。特に、眉毛やまつ毛が濃い、彫りが深い、目鼻立ちがはっきりしている方は、ちょっとメイクをするだけでもやりすぎ感が出やすいものです。
そのため、テクニックに自信がもてないとメイクから遠のく傾向にあります。全体的に薄くメイクを仕上げたら、下記のポイントをチェックしましょう。
(1)アイラインはまつ毛の根本を埋めるように入れ、まつ毛の上には描かない。
(2)アイシャドウは二重幅だけにせず、アイホール全体に薄く広げる。
(3)眉毛が濃くても素のままにせず、淡い色のアイブロウパウダーで毛の根本を埋める。
(3)小さい手鏡だけでメイクを仕上げている
小さい手鏡でメイクをしていると細部まで良く見えて濃く見えがちですが、実際にはそれほど濃くない場合が多々あります。メイクを仕上げるうえでは、「客観的にどう見えるのか」というスタンスで捉えると良いでしょう。
そのために必要なポイントは下記の通りです。
(1)手鏡で細部を仕上げたら、顔全体が映る鏡で全体のバランスを確認する。
(2)角度を変えて、フェイスラインや生え際にファンデーションのムラがないか、眉毛が途切れていないかなどをチェックする。
(3)外出前に姿見の前に立ち、全身で見た時の顔の見え方をチェックする。
最終的に顔は、服装や髪型などを合わせた状態で他人から認識されます。全身で見た時に顔が弱く見えれば、外出前に今回ご紹介しているポイントをお直ししましょう。せっかく時間をかけてメイクをするのですから、目的を果たすことができているかという点までチェックすることをおすすめします。
(フェイスコンダクター/ヘア&メイクアップアーティスト/毛髪診断士認定講師 西村 リサ)
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