マスク着用時のベースメイクをどうしたら良いのか悩む40代以降の女性は多いと思います。そんな悩みに応えるように、今までの常識とはまったく違うベースメイクアイテムがたくさん登場しています。
美容エディター&ライターの筆者が、新タイプのベースメイクアイテムを5つご紹介します。
■ベースメイクは、ファンデーションだけではなくてもOK
マスクがあたりまえの状況になり、「顔の半分は隠れているから眉とアイメイク以外はあまりしなくなった」という声をよく聞きます。ですが、ベースメイクに関しては、「ベースメイクをしないと顔色が悪く見える」「シミやクマだけは隠したい」「紫外線だけは防ぎたい」「本当はがっつりベースメイクをしたいけど、マスクにつくことが嫌」などと、皆さんどうすればよいのか試行錯誤しています。
そこで、今までのベースメイクの概念を一度外して、「自分の肌をどう見せたいのか」「何を一番優先したいのか」を改めて考えてみることが大切です。「ベースメイクとはファンデーションを顔全体に塗ること」という考えを一度考え直してみると、もっとマスクメイクもラクになります。
■色付きベースアイテム+パウダー
ここ数年、いわゆる「ファンデーション」というカテゴリーには入らないベースメイクのアイテムが少しずつ増えていますが、2021年はさらにそれが増加傾向にあります。いわゆる”ベージュ”ではないけれど、肌色をコントロールする色と紫外線カット機能を同時にもっているものも登場しています。
今までそういったアイテムは「下地」のカテゴリーでしたが、最近はサブアイテムではなく主役になりつつあります。マスクを長時間つけている状況を考えると、ベースメイクアイテムひとつで完了する日もあっても良いと思います。
筆者は、近所の外出時のみにそういった色付きベースアイテムにパウダーを乗せてメイクを終了することが多いです。
■目的やTPOで使い分ける
BBクリームやCCクリームといった定番ベースメイクアイテムや紫外線カット力をもつルースパウダー、スキンケア機能の高い「色付きオールインワンゲル」のようなアイテムなど、機能やバリエーションはとても豊富です。
ある程度のカバー力がほしいなら「BBクリーム」、とにかく軽い質感にこだわりたいのなら「ルースパウダー状のもの」など、自分の要望や優先したいことに合わせて選んでみましょう。
ベースメイクは、「日焼け止め下地+ファンデーション+コンシーラー+パウダーでなければいけない」ということはけしてありません。マスクを長時間着けているだけで肌にはある程度負担がかかっているので、ベースメイクのアイテムを減らしたり、ファンデーションを使う日と別のアイテムを使う日など、その日の予定によってアイテムを使い分けてベースメイクをできるだけラクにしていきましょう。
■新タイプのおすすめベースメイクアイテム5選
(1)RMK カラーファンデーション/RMK Division
「ファンデーションは、ベージュだけじゃなくて良い」というコンセプトから生まれ、自然な明るい肌を叶えるカラーファンデーションです。コントロールカラー下地と思うかもしれませんが、これはれっきとしたファンデーションです。
その人の肌に足りないカラーをプラスしてくすみや色ムラを整え、肌のトーンだけをアップしてくれるのでびっくりするくらい自然な仕上がり。通常のファンデーションと比べて顔料の量が少ない処方になっているので、より透明感が高い仕上がりになります。
「ローズヒップオイル」や「グレープシードオイル」などの保湿成分も配合されていて、長時間乾燥から肌を守ってくれる点も優秀です。全5色あり、画像カラーは左からホワイト系の「01」、柔らかいパープルの「02」、血色感を高めるコーラルの「03」。
使用感
肌のキメに溶け込むようになじんで密着するので、まるで肌の整ったすっぴんのように見せてくれます。毛穴やシワなどの凹凸もある程度フラットに見せることができ、長時間激しく崩れたり毛穴落ちすることもありませんでした。
自宅にいる日やご近所用に使っても良いのですが、素肌がキレイな人に見えるのでオフィス用としてもまったく問題ないと思います。40代以降の女性が1色選ぶなら、青クマやくすみを補正してくれる「03」のコーラルがおすすめです。
(3月12日発売 全5色 20ml 01 02 03 SPF9 PA+/04 05 SPF6 PA+ 税抜価格4,500円 問い合わせ先:RMK Division)
(2)ティンティド モイスチャライザー N トラベルサイズ/ローラ メルシエ
「ローラ メルシエ」で大人気のベースメイクアイテムのトラベルサイズが発売されます。「グリセリン」や「マカダミアオイル」などの保湿成分を配合したスキンケアベース処方で、みずみずしく抜け感のある洗練肌が作れます。
SPF値は30なので、日常的な紫外線から問題なく肌をガードしてくれます。花粉などの環境ストレスからも肌を守ってくれるので、これひとつで安心して外出できます。
全3色で、画像からは左から「0N1 PETAL」「1W1 PORCELAIN」「2N1 NUDE」です。
使用感
伸びの良いリキッド状で、肌をふさぐような”塗っている感”がないのでマスクを着用していても肌がかなり軽い感覚です。
健康的で、保湿されている調子の良い肌に見せることができます。薄付きでとにかく素肌っぽい仕上がりが好きな人におすすめです。
(3月10日イセタンメイクアップパーティ先行発売 3月17日発売 全3色 25ml 税抜価格2,700円 問い合わせ先:ローラ メルシエ ジャパン)
(3)ラフラ モイストデイカラー/ラフラ
「オールインワンゲルに色を付ける」という新発想で作られたアイテムなので、洗顔後にこれを塗るだけで保湿・ベースメイク・UVカットケアができるという便利で時短なアイテム。
48時間うるおいを持続するといわれる「復活の木エキス」や、肌の常在菌バランスを整える成分などが配合されているので塗っている間も肌をケアしてくれます。
毛穴を目立たなくする「ナチュラル」と、シワを目立たなくする「エンリッチ」の2種類があり、画像は「エンリッチ」です。40代以降の女性には、よりうるおい感が高く微粒子パールがシワを光で飛ばす「エンリッチ」がおすすめです。
使用感
ゲルの粘り感がほんの少しありますが適度な伸びで肌にぴったりと密着し、微細なパールが肌にツヤを与えてくれます。小ジワも目立ちにくい印象に。
少しだけハリが出て、リフトアップして見える印象があります。長時間肌が乾くこともなく、毎日気軽に使えます。
(2月22日発売 全2色 30g 「ナチュラル」SPF40 PA+++/「エンリッチ」SPF30 PA++ 税抜価格3,000円 問い合わせ先:ラフラ・ジャパン)
(4)MiMC ナチュラルホワイトニングミネラルパウダーサンスクリーン(ポンポンタイプ)/MiMC
「高い紫外線カット力があるのに肌にやさしい」と敏感肌からも支持の高い、人気のミネラルコスメのアイテムです。ミネラルパウダーの周りを美白有効成分「ビタミンC誘導体」や肌荒れ防止有効成分の「グリチルレチン酸ステアリル」などのスキンケア成分で包み込んだ設計なので、パウダーですがしっとりと密着します。
全2色あり、画像は左から「クリアベージュ」「クリアピンク」です。どちらも色を強く主張するわけではないので、肌色や好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
使用感
極軽いパウダーで、見た目はほわっとしたハーフマットな質感です。毛穴などの凹凸もカバーし、手軽に紫外線カットができるのが大きな魅力です。
こちらのアイテムのみで外出しても良いですし、他のベースアイテムを使用した上にポンポンとはたくとマスクに付きにくくなります。メイク直し用としてもおすすめ。
紫外線吸収剤を使用していないのに紫外線カット力が高いので、敏感肌の人のUVケアに最適です。
(3月3日限定発売 医薬部外品 全2色 6g SPF50+ PA++++ 税抜価格6,300円 問い合わせ先:MiMC)
(5)スキンバリアBB/オサジ
敏感肌の悩みを考えて作られているシリーズのBBクリームなので、シリコンフリーで肌にやさしく紫外線や排気ガス、花粉などの大気の汚れからも肌を守ります。毛穴もカバーして、つるんとした肌に見せてくれます。
また、テカりや酸化の要因となる皮脂を吸着する成分が配合されているので、長時間テカリやベタつきを感じずさらさらの肌状態をキープすることができます。
全2色あり、画像カラーはオレンジニュアンスのスキントーン「02」です。
使用感
しっかりしたクリーム状のテクスチャーですが肌にスルスルと伸びてピタッと密着し、均一でつるんとした仕上がりになります。小鼻の毛穴や色ムラもかなりカバーできるので、近所への外出にも重宝しています。
また、肌の調子が落ちている時でも安心して使用できます。
(全2色 30g SPF35 PA+++ 税抜価格3,500円 問い合わせ先:日東電化工業)
「ファンデーション」以外のベースメイクアイテムも上手くとり入れて、マスク時の肌作りをラクにしていきましょう。
(美容エディター&ライター 斎藤 真知子)
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