老け見えの大きな原因の一つが、「ファンデーションの厚塗り」です。気をつけているつもりでも、「メイクが完成したら厚塗りになっていた」という経験がある方も多いのではないでしょうか?
メイクアップアドバイザーの筆者が、ファンデーションの厚塗りを招くNG習慣をご紹介します。
■ファンデーションが厚塗りだと老けて見える理由
そもそも、なぜファンデーションを厚塗りすると老けて見えてしまうのでしょうか?
答えは、「ファンデーションを厚塗りするほど、肌の生命力が失われて見えるから」です。
うるおいに満ちたツヤ肌は生命力を感じさせ、若々しい印象を与えてくれます。しかし、40・50代の方はファンデーションにカバー力を求めている方が多く、ツヤの出るファンデーションよりもカバー力のあるセミマットやマットに仕上がるファンデーションを選びがちです。
セミマットやマットのファンデーションを何度も重ねると、素肌感は失われていき、肌本来がもっている自然なツヤまでもカバーしてしまい、うるおいのない乾いた肌に仕上がってしまいます。
また厚塗りファンデーションは、肌悩みがカバーされて仕上がりこそきれいに見えるかもしれませんが、時間の経過とともにシワに入り込んで目尻やほうれい線のシワを余計に目立たせたり、肌の上で乾燥したファンデーションがひび割れを起こし枯れた大地のようになったりしてしまいます。
これらの理由で、ファンデーションを厚塗りすると老けた印象に見えてしまうのです。
■見直そう!ファンデーションの厚塗りを招く5つのNG習慣
(1)スキンケアが不十分
スキンケア不足で乾燥した肌は、乾燥による小ジワや毛穴の開きなどの”肌のアラ”が目立ちやすいので、それを隠そうとしてつい厚塗りになってしまいがちです。
それをさけるために、メイク前はしっかりと保湿をするようにしましょう。
ですが、油分たっぷりのこっくりとしたフェイスクリームなどをたっぷり肌に塗ることは保湿ではないということを覚えておいてください。
40・50代の肌にはもちろん適度な油分も必要なのですが、乾燥した肌にたっぷりの油分を与えても、みずみずしいうるおいに満ちた肌にはなりません。また、過度な油分は毛穴を詰まらせたり、メイク崩れの原因につながります。
こうすればOK!
水分保持機能のある「セラミド」を配合した化粧水で肌に水分を与えた後に、ご自身の肌質にあった油分量のクリームを使うようにしましょう。
(2)ファンデーションを指で塗る
ファンデーションはどのツールを使って塗っていますか? パウダーファンデーションは付属のパフを使う方がほとんどだと思いますが、リキッドやクリーム、BBクリームやCCクリームは指で塗っている方が多いと思います。
指でファンデーションを塗ると、ブラシやスポンジなどのツールを使った時と比べてムラになりやすく、そのムラを修正しようとしてさらにムラになると、最終的に厚塗りになってしまいます。
こうすればOK!
ファンデーションは、ブラシやスポンジなどのツールで、少量を伸ばすように使いましょう。
(3)肌悩みをファンデーションのみでカバーしようとしている
40・50代はシミやシワ、たるみ、毛穴など、カバーしたい肌悩みが多様化してきますよね。これら全てにファンデーションだけで対応しようとすると、必然的に厚塗りになってしまいます。
こうすればOK!
色ムラやくすみ、毛穴などは、ファンデーションではなく、補正効果のある下地である程度カバーするようにしましょう。ファンデーションは極力少量にし、それでも気になるシミや目元のクマ、ほうれい線の影などは、コンシーラーを使ってカバーしましょう。
(4)鏡までの距離が近い
メイクをする際に、鏡との距離を考えたことはありますか? 鏡を近づけて自分の顔を見ると細かな肌悩みまでも気になってしまい、それらをすべて隠したくなります。そうすると、ついファンデーションを重ね塗りしてしまいますよね。
こうすればOK!
人と話す時の距離あたりの位置に鏡を置いてみましょう。その距離で目立たない肌悩みなら、あえてカバーしなくてもOKです。
(5)メイクをする場所の光量が足りない
光量の少ない場所でメイクすると、質感や色を正確に把握できないため、厚塗りになりやすいものです。また、アイシャドウやチークなども濃くなりやすいので、全体的に濃くケバいメイクに仕上がりやすくなります。
こうなると、老け見え&時代遅れ感のW効果で、印象は最悪ですよね。
こうすればOK!
自然光がたっぷり入る部屋でメイクをするか、光量が充分に確保できる場所を探してメイクするようにしてください。
ほんの少し気をつけるだけで、ファンデーションの厚塗りを防ぐことができます。ぜひ、今日から実践して、若々しい印象を手に入れてください。
(美容ライター/美容ブロガー/メイクアップアドバイザー/DNA栄養学ジュニアアドバイザー/GEN INE認定講師 伊早坂 美祐)
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