ダイエットといえば「食事制限」というイメージがありますが、食事を制限するダイエットは続きにくく、ストレスもたまりますよね。
特に40代以降は、筋肉量を減らさず痩せることが健康にも良いのでおすすめです。
管理栄養士の筆者が、秋太り対策に「足し算」、つまりプラスすると良い食材をご紹介します。
■秋は実はダイエット向きの季節?
秋は夏バテから回復して、旬の美味しい食材が増えることから、「秋太り」をすることがあります。
ですが、実は秋冬は、ダイエットにおおすすめの季節。
1日のエネルギー消費の大部分を占める基礎代謝量は、高いほうがダイエットに効果的。10月以降、秋から冬にかけては高くなります。
工夫次第で秋冬は痩せやすい季節といえるので、食事面からも対策していきましょう。
■秋太り対策に◎いつもの食事にプラスしたい食材4つ
シナモン
血液の流れが滞ると、栄養や酸素が細胞に行き渡らず、スムーズに代謝がおこなわれないため、燃えやすい体づくりにはデメリットとなります。
シナモンには、血行を促進する働きがあるため、体の代謝を上げるのにおすすめです。
紅茶やココアなどの飲み物に、シナモンをプラスしていただきましょう。
足し算ワンポイント
小腹がすいた時には、ホットミルク1杯にお好みの量のシナモンを加えれば、カルシウムによるリラックス効果を得ることができ、満足感を得ることもできますよ。甘さがほしいときには、はちみつを小さじ1加えてください。
さつまいもや柿、栗など、秋が旬の食材とも味の相性が良いので、シナモンをかけて秋太り対策をしてみてください。
かぼす
食事をしても、効率よく代謝されなければ、痩せやすい体づくりができません。
かぼすに含まれるクエン酸は、糖質やたんぱく質などの代謝を活発にすることで、エネルギー代謝を生み出す働きがあるため、ダイエットに積極的に取り入れたいところです。
また、かぼすにはビタミンCも豊富に含まれているため、美肌作用やストレス対策も期待できます。
足し算ワンポイント
お吸い物などの汁物や、鍋物に絞って使うと、風味も良くなり、いつもと違った味わいになります。
サラダや刺し身、焼き魚に絞っても美味しくいただけますし、和食・洋食問わず、取り入れやすいかと思います。
青果売り場では年中入手できることが多いですが、夏から11月頃まで旬なので、スーパーで見かけた際にはぜひお手にとってみてくださいね。
舞茸
舞茸には水溶性食物繊維・不溶性食物繊維がともに多く含まれているため、便通を改善して代謝を上げる働きが期待できます。
また、食物繊維やαグルカンなどの成分が、食後の血糖値上昇を抑えることも分かっているため、ダイエットには取り入れたい食材ですね。
カサがある割にカロリーは100gあたり22kcalと非常に少なく、歯ごたえがあることからも、噛む回数が増えてダイエットにつながります。
足し算ワンポイント
調理の際には、歯ごたえが残るように、「大きくカットする」「加熱しすぎない」ことがポイントです。
スープや炊き込みご飯に加えたり、茹でたり炒めたりした舞茸をサラダにプラスして「カサ増し」することで、ダイエット向きのメニューにすることができますよ。
カツオ
基礎代謝は筋肉量に比例します。そのため、筋肉をつけることは痩せやすい体づくりに非常に重要です。
たんぱく質は、筋肉をつける材料になるため、毎食の食事で取り入れましょう。
カツオは良質なたんぱく質を含み、魚類の中でも鉄分が豊富なため、血行促進&代謝アップに効果的な魚です。
また、糖質の代謝をサポートするビタミンB1も豊富に含まれていることからも、ダイエットに向いている食材といえます。
足し算ワンポイント
肉料理がメインの食事でも、サイドメニューとしてカツオのたたきなどをプラスすると、たんぱく質を手軽に補給できるのでおすすめですよ。
制限するよりも「足し算」するほうがストレスも少なく、ダイエットも続けやすいかと思います。秋は美味しい食材が増えるので、食を楽しみながらダイエットできると良いですね。
(フリーランス管理栄養士 今井 尚美)
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・痩せないのは飲み物のせい⁉NGな飲み物4つ
【参考】
※基礎代謝の季節変動について – 日本生気象学会
※シナモン – わかさ生活
※マイタケ – わかさ生活
※まい足し – 雪国まいたけ
※かぼす – わかさ生活
※カボス – JAグループ