食事や環境など、様々なことに注意が必要な妊娠期。情報が錯綜する中で「これって本当に妊娠中は摂っても大丈夫なの?」とう疑問もたくさんありますよね。今回はホリスティックビューティインストラクターの筆者が、そんな声にお答えして、よいと言われている食材やハーブについて「妊娠中、これはアリ? ナシ?」に迫ってみました!
■妊娠中に「緑茶」は飲んでもいい?
緑茶には抗酸化物質が豊富とされていますが、妊娠中はそのカフェインの量に問題があります。カフェインには胎盤通過性があり、母乳を通じてカフェインが乳児に移行することがわかっています。乳児はカフェインを代謝する能力が低いので注意が必要。また、カフェインはソフトドリンクやお菓子、感冒薬や鎮痛薬などにも含まれるため、知らず知らずに摂取量が増えている可能性も。飲む量に注意をしましょう。
■妊娠中に「ショウガ」は食べてもいい?
ショウガは天然の抗炎症剤として働くことが知られています。他にも、乗り物酔いや吐き気、つわりなどに効果的とも言われますが、妊娠初期は少し注意が必要。特に市販されているショウガエキスなどは高濃度のため、避けたほうがいいでしょう。お料理やハーブティーに入れて飲む分は、この限りではありません。
■妊娠中に「ペパーミントティー」を飲んでもいい?
爽やかなメントールの香りで気分をリラックスさせてくれるペパーミント。消化不良や吐き気などを治める効果があり、妊娠中1日2〜3杯飲む程度であれば問題はありません。ただし、妊娠後期は胸やけを悪化させてしまう可能性があるようです。また、赤ちゃんや幼児にとってはメントールは窒息感をもよおすことがあるため、与えないこと。
妊娠中は心身ともに敏感になるため、自然素材に頼りたくなるもの。その中で何がよくて何が悪いのか、そしてどんな注意が必要なのかも知っておくとチョイスも広がります。
(ホリスティックビューティインストラクター Eriko)
【関連記事】
・NEXTスーパーフード!?「アマランサス」炊き方レシピ&使い方
【参考】
※アンドルー・ワイル著(2015)『ワイル博士のメディカルハーブ相談室』(東京堂出版)