筆者が幼かったころは、子どもの多くは早寝・早起きだったように思います。 しかし近ごろは、遅寝・遅起きという子供が増加しているようです。「子どもの夜ふかしが直らない」「子どもが朝なかなか起きられない」と悩んでいるお母さんはいませんか? 今回は看護師である筆者より、子供の睡眠障害についてお伝えします。
■増えてます!子どもの睡眠障害
厚生労働省の調べによると、現代の子どもの4-5人に1人が、睡眠に関するなんらかの問題を抱えているのだそう。幼少期でも22時以降に寝る子どもが増えている傾向にあり、学童期では、朝なかなか起きられず学校の授業に影響が出ることも多いようです。
■深く関わっているのは「家庭の生活リズム」
日本の子どもは世界的に見ても夜ふかしをしていることで有名。夜ふかしによる睡眠時間や睡眠の質の低下が問題となっています。夜ふかしの原因は子どもそのものの問題というよりは、家庭の生活リズムとの関係が深いようです。両親の帰りが遅い家庭では食事を含めた生活時間がどうしても遅くなり、寝る時間も後ろ倒しになってしまう傾向があります。
■「平日と休日の起床時間の差」が睡眠障害のサインに!?
子どもの睡眠時間が足りているかの指標として、平日と週末の起床時間を比較してみて下さい。平日よりも3時間以上遅くまで寝ている場合は、睡眠不足の可能性があります。睡眠時間が足りていないために集中力や持続力が低下し、昼間の学校生活や授業に影響が出てしまい、発達障害と間違われることもあるといわれています。
■「早寝」より「早起き」を優先して
筆者が睡眠についてアドバイスをする際、子どもだけではなく成人にもお伝えしているのですが、「早寝」から始めようとするのはおすすめできません。睡眠ホルモンや時間との関係で、布団に入ったものの眠れずにイライラしてしまう、という現象が起こることがあります。睡眠リズムを整えるためには、「早起き」からまず始めてみてください。2週間もすれば、睡眠時間が安定してきますよ。
いかかでしたでしょうか? この記事を読んでいただいている方の中にも、働きながら子育てを頑張っているママも多いと思います。お子様をはやく寝かせるのは大変かもしれませんが、お子様の健康にも関わってきますから、参考にしていただければと思います。
(看護師/ホリスティックビューティインストラクター市村幸美)
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【参考】
※eヘルスネット 厚生労働省