年齢と共に感じる「髪の老化」。髪がパサついてまとまりにくいと感じたり、朝のスタイリングに時間がかかると悩んだりする方も多いのではないでしょうか。
美容師の筆者が、加齢による髪の変化とサイン、その対策をご紹介します。
■髪が乾燥しやすくなった
年齢と共に髪が乾燥しやすくなったと感じる方も多いでしょう。「トリートメントを使ってしっかりケアをしているのに、うるおいが物足りない」というのは、髪がやせ細ってきたサインかもしれません。
年齢と共に髪を作る細胞が弱くなるにつれて、髪は細くなっていきます。細くなってきた髪は傷みやすく、栄養を保持する力が弱くなるためダメージも受けやすく、乾燥しやすくなるのです。
また、髪が乾燥しやすいと感じるということは、髪に必要な油分が足りていない場合もあります。
対策方法
美容室で内部補給のトリートメント施術をすることも大切ですが、日々の自宅ケアも重要です。まずは、使用しているシャンプーやトリートメントを見直してみましょう。
洗浄力の強いシャンプーは油分をとりすぎてしまうため、洗浄力が適度なアミノ酸系のシャンプーで保湿剤が含まれるものがおすすめです。また、集中ケアパックなど、保湿力の高いトリートメントを使用するのもポイントです。
■生えてくる髪に元気がない
新しく生えてくる髪に、なんだか元気がなくなったと感じている方も多いはず。年齢と共に「コラーゲン」の量が低下するとハリやコシがなくなり、ボリュームがなくなったり、ダメージを受けやすい細い髪になったりします。
食生活に気をつけている方も多いとは思いますが、その栄養が髪まで充分にたどりついていない場合もあります。外側からも、栄養補給をサポートすることが大切です。
対策方法
元気な髪を作る
新しく生えてくる髪にアプローチするには、「育毛剤」がおすすめです。頭皮を清潔に保ち髪に栄養分を与え、ハリやコシを高める効果が期待できます。これを使い続けることで、健康的な新しい髪を育むことにつながります。
シャンプー後、頭皮に適量をつけて軽くマッサージをすると、より効果的に使うことができます。
髪の密度を増やす
新しく生えてくる髪の密度が減ってきたと感じる方には、「発毛剤」がおすすめです。毛根の髪を作り出す部分にアプローチし、活性化を目指します。
育毛剤も発毛剤も、使い続けることで効果が現れてくるため、継続することが大切です。
■髪のうねりが強くなった
年齢を重ねるごとに、髪のうねりが気になる方もいらっしゃるかもしれません。
加齢で髪が細くなることでクセが出やすくなる場合もありますし、実は頭皮のたるみも原因のひとつとして考えられる場合があります。
対策方法
頭皮のたるみをケアするためには、血行をよくして頭皮のコリをほぐすことが大切です。美容室でヘッドスパをしたり、ご自分でマッサージをしたりすると良いでしょう。
最近では、頭皮用のエステ器具もたくさん販売されています。自分の手ではうまくできないという方は、それらのアイテムを使えば手軽にケアを行うことができます。
マッサージは、続けることで効果を実感できます。まずは、できるタイミングでマッサージを行うことを習慣づけてみましょう。特に入浴中や入浴後の、血行が良くなっている時がおすすめです。
マッサージのやり方
(1)両手の平で頭を包みます。硬くなった頭皮をやさしく動かすように円をかきながら、頭頂部に向かって頭皮を動かしていきましょう。
(2)次に、少し指をたて、指の腹でやさしく引き上げるようにマッサージします。
頭皮を動かすことで、血行が良くなり頭皮のコリがほぐされると、たるみ防止につながります。ご自分が心地よいと感じる程度の力でほぐせば、リラックス効果も実感できますよ。
今回は、老け髪のサイン&その対策方法をご紹介しました。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
(美容師/ヘアメイク/セミナー講師 Mayu)
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