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トリートメントより●●が重要!?優先すべきヘアケア


小澤佐知子

本格的な乾燥シーズンが到来し、髪のパサつきに悩まされていませんか? 髪の乾燥が進むと、肌までなんだか老け見えしているように感じます。

そのため、トリートメントをたっぷり塗り込んで、いつもよりうるおいチャージに勤しんだりするでしょう。ですが、髪のエイジング対策を考えたとき、実はもっと意識すべきお手入れがあります。

インバスケア

ヘアジャーナリストの筆者が、インバスで最優先すべき「髪のエイジングケア」をご紹介します。

■大人の頭皮が老ける原因

大人世代のほとんどが行うであろう「白髪染め」は、3~4週間に1回のローテーションで繰り返す人が多い印象です。白髪染めを繰り返すと、だんだん髪や頭皮へのダメージが気になってくるものですが、なかでも意識してほしいのが「残留物」です。

特に、ホーム白髪染めを繰り返している人は、徹底的にすすぎを行わないと頭皮や髪に余計な汚れを残してしまいます。実は、これが老化の原因につながる「活性酸素」の大量発生を招く場合があります。

活性酸素は適量なら身体を守ってくれるのですが、大量に発生するとシミやくすみの原因につながるほか、疲労や体調不良を招きやすくなるなど、身体に悪影響を与えるということはほとんどの人がご存じですね。そして、この活性酸素は頭皮においては毛根の酸化によってメラニンが出にくくなる(白髪が増えやすい)ほか、抜け毛や髪のパサつきを引き起こしやすくなってしまうのです。

白髪染め以外でも気をつけたい「頭皮の汚れ」

活性酸素は白髪染め時に限らず、パーマやヘアカラーの施術、紫外線を浴びることなどでも起こります。また、インバス時のシャンプー&トリートメントを十分に洗い流せていないと、残留物となって生えてくる髪の健康を阻害してしまいます

年齢を重ねれば、蓄積された残留物のせいでそのリスクは高まるばかり。これを改善するには、インバス時のすすぎの力が大切なのです。

■ホーム白髪染め後のポイント

ホーム白髪染め(または、ホームカラー)後は、いつもより長い時間すすぎをしてください。なぜなら、カラー後の髪はアルカリに傾いていますが、これを酸性に戻すには十分なすすぎが効果的だからです。

髪を酸性に戻すことで色もち効果を高めたりキューティクルのダメージを防ぐことにつながりますし、よくすすぐことよって頭皮に付着した薬剤も浮かせることができます。

ヘアサロンで髪を染めたとき、すすぎにたっぷり時間をかけてくれるのはそのためです。

すすぎの目安

ホーム白髪染め後は、色が流れ落ちなくなるまですすぎを行ってください。時間にして2分以上、できれば3分は行いましょう。

その後のシャンプーは、頭皮と髪にマイルドな弱酸性タイプを使用するのがベター。もちろん、シャンプー後のすすぎも十分に行いましょう。

■普段、髪をすすぐときのポイント

普段からすすぎケアで頭皮と髪を健やかに保つことは、大人世代には欠かせません。すすぎはシャンプーの前後に行いますが、実はシャンプー前の予洗いがとても大事です。

「髪がぬれればOK」と、予洗いを簡単にすませてはいませんか? 実は、頭皮と髪の汚れは予洗いで7割程度落ちるといわれています。また、十分に予洗いをすることでシャンプーの泡立ちもよくなるため、摩擦トラブルを防ぐことに役立ちます。

髪の長さにもよりますが、2分ぐらいは予洗いをしましょう。そのとき、シャワーノズルを片手に持ち、頭皮全体にまんべんなくシャワーを当ててください。指の腹でやさしく頭皮をマッサージしながら行いましょう。

シャンプー後のすすぎもしっかりと

シャンプーは髪を清潔に保つアイテムですが、頭皮に残留すると頭皮老化と髪トラブルを招きます。予洗い同様、髪をしっかりすすぎましょう。

上からシャワーを当てたら、下を向いて内側にも十分に湯を当ててすすぎます。また、耳後ろはシャンプーなどが残留しやすいパーツです。指を入れてやさしく動かしながら、すすいでいきましょう。

■トリートメント後のすすぎも忘れずに

トリートメントですが、「流し過ぎると効果が半減するかも」との思いからすすぎを軽く仕上げていませんか? トリートメントが頭皮に残ったままだと汚れとして蓄積されて、毛穴を塞いだり髪がゆがんで生えてくる原因につながります。

頭皮専用でない限り、トリートメントを頭皮にベタベタとつけないことが前提ですが、それでも付着してしまいます。なので、頭皮に湯を当てながら指の腹を使ってしっかりすすぎましょう

年齢を重ねた髪は、土台となる頭皮に気を配ることがとても大事。一日の終わりにクリーンな頭皮に戻すために、「インバス時のすすぎは、なによりも美髪を作る」という意識をもちたいですね。

(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)

 

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