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老けて見える髪の長さは?40・50代がすべき美人髪


小澤佐知子

髪は“女性らしさの象徴”といわれてますが、大人になるにつれてとりわけ髪の長さに固執する人も少なくないようです。そして、アラフィフともなると「髪を短くすると女を捨てたみたい」と、心理的にヘアデザインの幅を狭めている人もいるかもしれません。

ショートヘア

果たして、“髪の長さ=フェミニンの極み”なのでしょうか。ヘアジャーナリストの筆者が、大人を若々しく輝かせる「真の美人髪」についてお伝えします。

■「髪年齢」を意識

セクシーといったようにモテの条件と思われがちな「ロングヘア」ですが、メディアを通して私たちの目に入ってくる美人ロングには、一定の条件がきちんと備わっています。輝くツヤやスムース感、まとまり、適度なボリュームとハリ、コシなど、思わず触れたくなるような、手入れの行き届いたロングヘアがフェミニンロングの掟。

肌と同じで若い頃は美髪の条件がそろいやすいものですが、年齢を重ねるとエイジングによるダメージが多数出現し、お手入れが追いつきにくくなるのは普通のことです。

美髪の女優も実は苦労している!?

美容ライターとして20年以上現場に立つ筆者の経験上、テレビなどで見かける女優さんたちは人一倍、髪に気を遣っている印象です。

それでも、年齢を重ねるとそれなりに髪悩みを感じる女優さんもいます。ですが、それを一流のヘアメイクが時間をかけて美しく整えていくのです。

ヘアセットに2時間はかけている

筆者がバックヤードからよく見る光景をご紹介します。

まず髪にカーラーを仕込み、その後、時間をかけてスキンケアをして、メイクをします。最後にカーラーを外したら、丁寧にブロー。もちろん、ヘアスタイリング剤を使い分けながらデザインをしています。

この流れで2時間程度の時間を要するのは普通のこと。とても時間が必要だと思いませんか?

大人のエイジング毛について考える

長い髪は美髪の象徴であることは確かですが、大人になるにつれてかなり手の込んだヘアケアと計算されたスタイリングが必要になるということが現実です。

もちろん、「私は髪質がいいから、そんな必要ないわ」という人もいます。しかし、それなりにエイジング毛に苦戦してしまうのなら、「ロングに固執する必要はもうないかも」と発想を転換すると意外と簡単に美髪に近づくことも事実です。

■エイジング毛が改善しやすい髪型

髪のパサつきや広がり、うねりや乾燥などによって見た目にうるおいが感じられなくなった、細毛などによる髪痩せでボリュームを失ったと感じたら、おもいきって「肩上レングス」にカットしてデザインチェンジをするとよいでしょう

ショートヘアやボブ、レイヤーを入れた肩上ミディアムなどは、幅広い髪悩みを解決する万能スタイルです。その理由を4つご紹介します。

(1)ボリュームコントロールがラクになる

長い髪ほど、トップのボリュームが損なわれがちです。

フロントやトップ、バックなどに適度にレイヤーを入れることができるショートやボブは髪の立ち上がりがつきやすく、ふんわり感の操作性が一気に上がります

(2)首長、首細効果により上半身がスリムアップ

大人女性は、首や肩の肉付きも目立ちやすいものです。この部分が髪でおおわれていると、特にサイドシルエットから見られた時により首が太く短い印象を与えやすくなります。

肩周りが大きく見えやすい人も、ヘアカットで首まわりをすっきりさせると抜け感が生まれてスリムアップしますよ

(3)ダメージレス感やまとまり感がアップ

髪のエイジングは入念なトリートメントなどの丁寧なヘアケアである程度カバーできます。ただし、毛先側のパサつきや広がりが気になる場合は、その部分をカットすることが最良といわれています。

髪の乾燥から起こるダメージを肌に例えるなら、“深いシワ”のようなもの。この部分をカットしてツヤやまとまり感が増すと、手触りにも違いが出ますし見た目の若返り度もアップするでしょう

(4)フェミニンな服にマッチする

ロングスカートやフェミニンなワンピースを着たい日に、手入れが行き届いていない長い髪を下したままだとどうしてもバランスが悪く、垢抜けない印象です。また、人によっては実際よりサイズアップして見えることもあります。

反対に、ショートヘアなどの短い髪はそれだけで小顔効果が高く、首から上にシャープ感が出るため対極の女性らしいファッションでも甘すぎずに着こなすことができます。その結果、バランス力が向上し、大人女性のファッションセンスを格上げしてくれます。

おもいきってヘアカットをすると、髪の若返りと全身のスタイルバランスアップが期待できます。フェミニンなファッションもサラリと着こなせるかもしれません。ヘアカットによる若見え効果を利用して、40代からのキレイを上手に更新していきましょう!

(ヘアライター&ヘアジャーナリスト 小澤 佐知子)

 

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